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着物の誕生月カラーってなに?!着物の色に迷ったら誕生月カラーを着てみよう

#レンタル着物#和装
着物の誕生月カラーってなに?!着物の色に迷ったら誕生月カラーを着てみよう

「着物に自分らしい色を取り入れたい」「着物ファッションの幅を広げたい」と思ったら、誕生月カラーを調べてみるのはいかがでしょうか?
今回は、着物の色の楽しみ方や誕生月カラーについて紹介していきます。
自分らしい色でワンランクアップした着こなしをするために、ぜひお役立てください。

着物の色の楽しみ方はたくさんある

着物の色選びは、着物にまだ慣れていない方にとっては「難しい」と感じやすいポイントではないでしょうか。
まずは、着物を洋服と同じようにカジュアルに捉えてみることが大切です。
着物の色は、季節やお出かけ先に合わせて選ぶと、気軽に楽しむことができます。

季節に合わせる方法

日本は、季節の移り変わりがとても美しい国です。
植物の成長や気候にあわせて、お花見をしたり、花火大会をしたり。季節の行事もたくさん用意されていますよね。
「お花見」といえば桜色(ピンク)や新緑(グリーン)を自然に思い浮かべるように、それぞれの季節に連想される色を着物で表現してみるとよいでしょう。

季節に合わせた色選びでは、日本の昔の暦である「二十四節気(にじゅうしせっき)」の知識も役立ちます。
例えば、春の「清明」は、草花が生き生きと育ち、季節が明るくなっていくことを示しています。黄色や薄緑色など、生命力や清らかさを感じる色の着物がぴったりです。

【春の二十四節気】
立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨

【夏の二十四節気】
立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑

【秋の二十四節気】
立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降

【冬の二十四節気】
立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒

「二十四節気で楽しむ着物~立春の着物~」の記事はこちら

お出かけ先に合わせる方法

着物の色は、お出かけ先に合わせて選ぶこともできます。

例えば、結婚式では、品のいいピンクや水色などはいかがでしょうか。
白や黒の着物(黒留袖)は、新郎新婦やその親族の装いと似てしまうので、立場を考えた上で着る必要があります。

「結婚式のお呼ばれ着物。新郎新婦との関係性や立場によって選び方が変わる?」の記事はこちら

美術館へのお出かけでは、作家や展示テーマに合わせて色を選ぶと、センスのよさを感じられます。
周りの観光客に「すてきな着物ですね」と声をかけてもらえることもあるかもしれません!

「着物の着用シーンは意外と豊富!着物を着て行きたい場所やイベントを紹介」の記事はこちら

初心者さんから上級者さんまで楽しめる「誕生月カラー」とは

自分らしい着物の色を知るには、誕生月ごとの色(誕生月カラー)を調べてみるのもおすすめです。

現代で着物の「誕生月カラー」「誕生色」として親しまれている色は、新潟の十日町織物工業協同組合が1981(昭和56)年に日本の伝統色をもとに考えたことが始まりだといわれています。

それぞれに奥行きのある色で、着物でまとうと月ごとの季節感を感じるだけでなく、着ている人の美しさも引き立たせてくれます。

自分の色はどれ?着物の誕生月カラー一覧

出典:レンタルきもの岡本 記事「日本の色彩 ~自然がおりなす伝統色~」

誕生月カラーを一覧でまとめました。
色ごとにロマンティックな名称がついていて、優美なイメージをかき立たせてくれます。

1月の色:想紅(おもいくれない)

想紅(おもいくれない)は、舞妓さんの口紅や寒椿の花びらを思わせるような、落ち着いたトーンの赤。
華やかでありながら、大人っぽい色味です。

2月の色:恋待蕾(こいまちつぼみ)

恋待蕾(こいまちつぼみ)は、ウグイスや植物の新芽のような、優しいトーンの黄緑。
若い世代から大人まで、フレッシュに着こなせる色です。

3月の色:夢宵桜(ゆめよいざくら)

夢宵桜(ゆめよいざくら)は、桜や桃の花のようなほんのりとしたピンク。
春の人々の、うきうきと晴れやかな気分が伝わる色です。

4月の色:花舞小枝(はなまいこえだ)

花舞小枝(はなまいこえだ)は、つくしのような落ち着いた黄色。
しなやかにすくすくと成長する小さな枝も連想させます。

5月の色:初恋薊(はつこいあざみ)

初恋薊(はつこいあざみ)は、可憐で品のある薊の花を表現した色。
菖蒲の紫色にも似ていて、高貴な印象を与えます。

6月の色:憧葛(あこがれかずら)

憧葛(あこがれかずら)は、葛が雨露に濡れたような緑色。
よもぎ色にも近く、コーディネートしやすいカラーです。

7月の色:咲初小藤(さきそめこふじ)

咲初小藤(さきそめこふじ)は、ふんわりと柔らかい印象のピンク。
ほんのりと黄味がかっていて、肌なじみがいいのも特徴です。

8月の色:夢見昼顔(ゆめみひるがお)

夢見昼顔(ゆめみひるがお)は、やや青みがかったピンク。
優しさと華やかさを兼ね備えた色味です。

9月の色:恋路十六夜(こいじいざよい)

恋路十六夜(こいじいざよい)は、月の輝く夜をイメージするような、引き締まった紺色。
12ヶ月のなかで、最もクールな印象のカラーです。

10月の色:想紫苑(おもわれしおん)

想紫苑(おもわれしおん)は、桔梗を連想するグレーがかった紫。
歳を重ねるほど上品に着こなせそうな、落ち着いたトーンです。

11月の色:恋染紅葉(こいそめもみじ)

恋染紅葉(こいそめもみじ)は、オレンジがかった紅色。
紅葉のような艶やかさと儚さを感じさせます。

12月の色:勿忘菫(わすれなすみれ)

勿忘菫(わすれなすみれ)は、うっすらと積もった雪のような、やわらかいグレー色。
食事会からオペラまで、さまざまなシーンで活用できる万能カラーです。

誕生月カラーにも応用できる!上手な色の組み合わせのコツ

自分にぴったりの色を選んだら、着物全体の色の組み合わせも確認していきましょう。

着物ファッションは全体のバランスが大切

着物のおしゃれは、足先から頭の先までのトータルバランスが大切です。

着物はワンピースのように全身を覆うので、全体の着こなしの印象を決定づけます。
しかし、着物だけではファッションは完成しません。
その他の草履・バッグ・イヤリング・ヘアアクセサリーなどの選び方で、「かわいさ」「かっこよさ」「大人っぽさ」などのエッセンスを加えられます。

着物の色彩をよく観察して小物を組み合わせる

小物をうまく組み合わせるポイントは、着物の配色や柄をよくチェックすることです。

例えば、7月の誕生月カラー「咲初小藤」のような淡い色の着物は、黒の帯などで引き締めてみるのもおすすめです。
2月の誕生月カラー「恋待蕾」には、さらに春気分を高めるために、菜の花のような黄色や梅のような紅梅色を入れてもいいですね。

レンタル着物なら色選びを自由に楽しめます

着物の色選びの楽しみ方や、誕生月カラーの種類について紹介してきました。
着物にはたくさんの色があり、小物の選びによってもさまざまな印象の変化を楽しめます。

とはいえ、上質な着物は安いものではありませんし、気軽に小物アレンジできないこともありますよね。
いい着物をもっと気軽に・おしゃれに楽しむなら、レンタル着物の活用がおすすめです。

レンタル着物を宅配で注文できる「レンタルきもの岡本」では、以下の2種類の方法でコーディネートをお手伝いします。
「プロにお見立てをお任せする」:ネット上で付属品を一括レンタルできる
「自分でコーディネートする」:ネット上で着物や帯揚げなどの色をシミュレーションできる

まずは着物一覧から色の組み合わせをイメージしてみると、色選びを楽しくイメージできるでしょう。

こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本

正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
京都のレンタル着物発祥お店、レンタル着物岡本は、京都市内の観光地近く(祇園、八坂神社、清水寺、伏見稲荷大社など)に7 店舗の大型店舗をもつレンタル着物専門店、成人式や結婚式、七五三など様々な行事でお気軽にご利用頂けます。
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