結婚式のお呼ばれ着物。新郎新婦との関係性や立場によって選び方が変わる?
婚礼| 2021.04.28

結婚式は新郎新婦だけでなく、参列者にとってもビッグイベントです。結婚式への参列でまず悩むポイントは、服装ではないでしょうか。
女性はパーティードレス、男性はスーツの着用が一般的です。しかし結婚式の参列回数が増えてくると、パーティードレスやスーツでは味気ない感じもするでしょう。そこでおすすめなのが、日本の伝統服でもある着物です。
今回は結婚式の参列時に着物を着用する際の、基本的な知識や着物の選び方などをご紹介します。結婚式の参列に着物の着用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

結婚式の参列に着物が着たい!着物を選ぶポイントは?

結婚式では、参列者も正装を前提に服装を自由に選ぶことができます。着物は日本の伝統服であり、正装としては最適な服装です。しかし着物は種類が多いためどんな着物を選ぶべきか迷ってしまうのではないでしょうか。
結婚式のお呼ばれ着物を選ぶ際には、以下のポイントが重要となります。

  • ・新郎新婦との関係性(どの立場から参列するのか)
  • ・未婚か既婚か
  • ・年齢

着物には「格」というものが存在し、結婚式では格の高い「第一礼装」と「準礼装」を着用するのが基本です。第一礼装と準礼装の中でもそれぞれ着物の種類が分かれているため、下記で詳しくご紹介します。

結婚式で着用できる着物の種類

着物は、TPOに合わせて着用するものです。なかでも結婚式は公的な行事にあたるため、正しい着こなしが求められます。結婚式で着用できる着物には、以下の4つがあります。

黒留袖

黒留袖は、既婚女性の第一礼装です。黒色の着物であり、五つ紋が入っています。五つ紋は家紋を入れるのが決まりですが、家紋がわからなくとも、自由に使える通紋もあるため問題ありません。黒一色ではありますが、柄はさまざまであるため、年齢に応じて選ぶことがポイントです。
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色留袖

色留袖は、未婚既婚を問わず着用できる準礼装です。黒留袖とは反対で、さまざまな色の着物があり、着物のおしゃれが楽しめます。どんな年代の方でも着用できる格の高い着物であるため、結婚式にはぴったりです。
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振袖

振袖は、未婚女性の準礼装です。華やかな柄と長い袖が特徴であり、若い世代の方におすすめです。振袖は袖の長さに応じて「小振袖」「中振袖」「大振袖」に分類され、袖が長いほど格が高くなります。新婦が第一礼装である本振袖を着用する場合は、大振袖は避けるようにしましょう。
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訪問着

準礼装である訪問着は、未婚既婚問わず幅広く着用できる着物です。色柄も豊富でおしゃれなものも多いため、華やかに演出できます。訪問着も紋がありますが、結婚式で紋をつける場合は一つ紋が相応しい装いです。
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男性が着物を着用する場合

男性の場合、袴を着用します。袴の場合は羽織を着用し、新郎新婦との立場によって羽織の紋の種類を変えます。親族の場合は「黒羽二重五つ紋」を付け、友人や同僚の場合は「御召一つ紋」を選びましょう。

【関係性・立場別】結婚式のお呼ばれ着物の選び方

ここでは、新郎新婦との関係性・立場別にみた着物の選び方をご紹介します。

新郎新婦の母親・姉妹/既婚者のご親戚

新郎新婦の母親は、既婚女性の第一礼装である黒留袖を着用します。また母親以外にも、近しい間柄のご親戚で、既婚女性であれば黒留袖を選びましょう。一般的に母親をはじめとした新郎新婦に近い親族だけが黒留袖を着用でき、友人や知人の立場での着用はマナー違反となります。
黒留袖は黒一色であるため、色選びに迷うことはありません。一方、柄はさまざまであるため、年齢に応じて相応しい柄を選びましょう。20〜30代の方であれば、高い位置に広範囲で柄の入っているものを。40代以上であれば、低い位置で柄が広がっている黒留袖が最適です。また母親は特に重要な立場なので、落ち着いた柄かつ格の高い「鶴や亀」「松竹梅」「鳳凰」のような柄が相応しいでしょう。

新郎新婦の姉妹/ご親戚

母親以外の親族、かつ未婚既婚を問わずに着用できるのが色留袖と訪問着です。色留袖と訪問着はどちらも準礼装ですが、新郎新婦の親族が着用するには色留袖が適しています。そのため新郎新婦の姉妹や従姉妹であれば、色留袖を選んでみてください。
また未婚の場合は、振袖を選ぶことも可能です。10〜20代前半の方であれば華やかな柄でも問題ありませんが、20代後半〜30代の方は落ち着いた色柄の振袖が良いでしょう。振袖を着用する年齢について特別なルールはありませんが、一般的には10〜20代の方の着用が無難であり、40代以上で着用する方はあまりみられません。
未婚の方におすすめの着物
既婚の方におすすめの着物

新郎新婦のご友人/同僚

ご友人や会社の同僚として結婚式に参列する場合は、色留袖か訪問着、そして未婚女性であれば振袖が選べます。ただし色留袖は親族側にみられてしまう可能性があり、ルールとしてゲストは親族女性の格を超えてはなりません。そのため無難に確実な方を選ぶのであれば、訪問着がおすすめです。
訪問着は縫い目にまたがった絵羽づけ模様が特徴の着物ですが、結婚式の場合は大胆な柄や紬地など、派手目のものは避けるほうが安心です。一方振袖は親族・知人問わずに着用できます。

結婚式のお呼ばれ着物を選ぶ際の注意点

着物はパーティードレスとは異なり、細かなルールやしきたりがあります。しかし日本らしい正装ができる着物は、お祝いの席での着用にぴったりです。これまで着物の選び方をご紹介してきましたが、選ぶ際の注意点についても押さえておきましょう。

白や黒の着物は避ける

洋装の場合も、花嫁のウェディングドレスの白色と被らないよう、白い服を避けるのがマナーとなっています。これは着物も同様で、花嫁が着用する和装に「白無垢」があります。着物には必ず柄があるため、真っ白となることはありませんが、なるべく白基調の着物は避けるようにしましょう。
また、黒留袖を着用されている親族の方がおられるので、友人や同僚のようにゲストとして参列する場合、黒色も避けるようにしてください。

花嫁衣装に多い色の着物は避ける

結婚式において、主賓やゲストが花嫁よりも目立つのはNGです。和装の場合、花嫁は白無垢や黒の打掛のほか、華やかな色柄の本振袖を着用することもあります。あらかじめ花嫁の着用する着物やドレスの色がわかっていれば、その色を避けて着物を選びましょう。一方当日までわからないケースも多いため、その場合は花嫁衣装に多い「赤」「オレンジ」「金色」のような色は控えると安心です。

格の低い着物は選ばない

ここでご紹介した着物以外にも、着物にはさまざまな種類があります。結婚式では基本的には格の高い着物を着用するのがマナーであるため、うっかり格の低い着物を選ばないように気をつけましょう。
一般的に知られている浴衣はもちろんのことNGであり、そのほかには「小紋」や「御召」なども結婚式にはふさわしくありません。一見華やかで結婚式に相応しい着物に見えるものもありますが、種類的には格の低いものもあるため選ぶ際には注意が必要です。

まとめ

今回は、結婚式のお呼ばれ着物の種類や選び方、注意点をご紹介しました。結婚式は新郎新婦やそのご家族をはじめ、出席者全員にとって大切なビッグイベントです。着物は相手を祝う気持ちを体現できるものであり、正装としてとても相応しい服装です。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、結婚式に相応しい着物を選んでみてください。
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