
結婚式の装い、楽しみだけれどマナーが不安
結婚式にお呼ばれしたとき、女性ならまず「何を着て行こう」と頭を悩ませるでしょう。結婚式という大切なセレモニーには知っておきたいマナーもたくさんあり、慣れない方は戸惑ってしまうかもしれません。ドレスやフォーマルなワンピースなどもステキですが、せっかくの機会ですから、着物で出席するのも上品で、素敵ですよね。
ただ、式が真夏だった場合はどうでしょう。「着物って暑くない?」「振袖じゃないとマナー違反?」そんな不安や疑問にお答えします。
真夏の着物は暑さが心配
着物はどうしても重ね着となってしまうので、洋装に比べると暑いのは否めません。
しかし、結婚式の会場はエアコンが効いていますし、それほど心配はないでしょう。
訪問着には、「袷」、「単衣」、「絽」の3種類があり、最も夏向きなのは「絽」となります。単衣も生地が柔らかく、夏でも着用可能ですが、絽のほうが生地に透け感があり、見た目が涼し気なのも魅力です。裏地がなく、夏しか着用できないので、購入するより気軽なレンタルに向いた着物だといえます。
ただ、式場へ向かうまでの道中はやはり暑いので、肌襦袢や長襦袢は麻などの夏用素材を使ったものにしたり、汗を吸い取ってくれるステテコを穿いたり、襟まわりを緩めに着付けてもらったりなどの工夫をしておきましょう。昔の女性はみな着物で夏を乗り切っていたのですから、難しく考える必要はありません。
結婚式のお呼ばれなのに、訪問着で大丈夫?
訪問着は、年齢に関係なく着られる、利便性の高い着物です。着物には「格」があるため、そのシーンにふさわしいか否かが気になりますが、訪問着は留袖に次いでフォーマルな着物なので、結婚式向けといえます。未婚だからといって、振袖はちょっと気恥ずかしいと思う方でも、問題なく着られるでしょう。
ただし、訪問着での出席がマナー違反でないのは、ゲストとして招かれた場合です。新郎新婦の親族として出席するならば、留袖や振袖のほうがよいとされています。また、一つ紋や三つ紋を入れると準礼装となるので、ゲストの場合は無紋を選ぶのが無難でしょう。
柄は?白は避けた方がよい?
洋装で結婚式に出席する場合、白い衣装は避けなければならないのは、よく知られたマナーです。
では、着物の場合はどうかというと、やはり白一色は避けたほうがよいですが、白い着物でも柄が入っていればOKとされています。帯や小物で工夫できるという、着物の機能性を活かすのもよいですね。
また、新婦よりも目立つような色・柄はもちろんNGなので、選ぶならば明るく薄めの色、上品な柄にしましょう。
レンタルするなら、夏らしいミントカラーやラベンダーカラー、アイスブルー、レモンイエロー、淡いピンクなども人気があります。肌のトーンによっても似合う色は変わってくるので、自身の顔色が明るく見えるものを選ぶとよいでしょう。松竹梅や亀甲などに代表される縁起のよい柄や季節に合わせた柄を選べるのも、着物のメリットです。金色の刺繍などが入ったものなら、会場がより華やかになり、新郎新婦やゲストにも喜ばれるでしょう。
白だけじゃなく、黒もNG
結婚式の洋装ならばサテンの黒いドレスでもOKですが、着物の場合はNGとなるので気を付けましょう。
なぜなら、新郎新婦の親族が第一礼装となる黒留袖を着用するので、同じ黒はゲストの装いとしてはふさわしくありません。黒や同系色の着物は控えたほうがよいですが、式場の壁は白っぽいことが多いので、濃い色の着物でも映えて見えます。
レンタルする場合なら、着物のことに詳しいお店の方と相談しながら選ぶのもよいですね。
まとめ
訪問着は留袖に次ぐフォーマルな装いですので、結婚式にゲストとしてお呼ばれした際の衣装としても最適です。真夏のお式なら、夏用の生地で仕立てられたものを選ぶと涼し気に見えます。夏用の絽は透け感が美しいですが、季節限定ですのでレンタルを上手に利用するとよいでしょう。
レンタルきもの岡本では、夏用着物のレンタルをおこなっておりますので、ぜひご利用ください。