夏から秋にかけて着物レンタルでも人気の単衣の特徴をご紹介
2019.8.19
着物
現代女性はただでさえ着物を着る機会が減っているので、暑い時期にはとても着られたものではないと思っている方もいるかもしれません。しかし、洋服がなかった昔の時代には日本女性は年間を通じて着物を着ていました。
今回は昔の時代に着物を着用するときの暑さ対策と人気な単衣の魅力などを説明します。ぜひご一読ください。
昔の時代に着物を着用するときの暑さ対策
今ほどの猛暑はなかったとはいえ、夏は暑いものです。どうやって過ごしていたのでしょうか。
それは、洋服に夏物、冬物や春や秋のシーズンにピッタリの服装や生地があるように、着物にも季節に合わせた種類があるからです。
10月頃から5月頃にかけては2枚の布地を合わせた袷というのを着ます。簡単にいうと裏地がある温かなタイプということです。
これに対して暑さが増してくる6月頃から9月頃の時期は、裏地がない1枚布の単衣を着ます。洋服でも冬物は裏地があって、夏物にはないと涼しく感じると思いますが、同じ仕組みと感覚です。さらに洋服の場合は冬はウールやニットなどの温かい生地のものを着て、夏にはコットンや麻などを選ぶように、夏の単衣は袷とは異なる涼しい生地が使われるのが基本となります。冬場や春、秋は正絹が基本ですが、真夏の暑い時期は絽や紗といった透け感のある薄い生地で仕立てた単衣を着るのです。
このように四季のある日本では、昔の時代から先人の知恵として生地や仕立て方に気を払って季節に合わせた快適な装いをしてきたのです。
浴衣より単衣でおしゃれに
夏というと今の女性は多くの方が、浴衣をイメージされることでしょう。夏祭りや花火大会、納涼会など浴衣が似合うシーンもありますが、浴衣を洋服にたとえるならば、カジュアル着であり、夏場のフォーマルなシーンに着ていけるものではありません。
もちろん、中には高級な生地で仕立てられた浴衣を、長襦袢や半襟などをつけ着る着方もありますが、基本的にはカジュアル着ですので、夏場のお茶会や観劇、お呼ばれの機会にはNGといえるでしょう。浴衣は字のごとく、入浴後に羽織るために考案され、ご家庭などで夕涼みの機会などに着るものです。
夏場のフォーマルな席に着物を着るのであれば、単衣を身に着けるのがベストです。単衣といっても、なんでもよいわけではありません。時期やTPOに合わせてカラーや柄を選び、単衣の柄や色合いに合わせて帯を合わせ、帯揚げや帯締め、草履がバッグ、髪飾りなども用意する必要があります。
6月~9月の間におすすめの柄
6月なら梅雨や初夏のイメージに合わせた水色系や爽やかさのある薄紫やグリーン、薄いグレー系の色合いに紫陽花の花やホタル、つゆ草など季節の絵柄があしらわれたものがおすすめです。
一方、同じ単衣でも9月に入れば秋の装いが求められます。茶系やえんじなどの秋を感じさせる色合いに、稲穂やススキ、月見ウサギなどの柄が入った初秋を感じさせる単衣を選びます。単衣の色や柄にあわせて帯なども合わせる必要があるので、一から揃えるのは大変です。
しかも、単衣なら初夏の6月、初秋の9月のわずか1ヶ月ずつ、絽や紗なら7月8月の2ヶ月程度の間しか着られません。その間に何回も着る機会があれば別ですが、ほとんどの方は1回着るか着ないかくらいでしょう。
また、何度も着る機会がある方も、毎回同じ単衣ではおしゃれではありません。となれば、着る機会に合わせて選べるレンタルを利用するのがベストです。レンタルきもの岡本では、素敵な単衣を数多く取り揃えております。
まとめ
着物には季節に合わせて種類を選ぶという、伝統的なルールや風習があります。暑さが増してくる時期は暑苦しくて着られそうにないと思われがちですが、そのために6月から9月にかけては裏地のない単衣を着ます。素材にもこだわりがあり、盛夏の7月から8月頃は絽や紗の透け感のある涼しい素材の単衣を選ぶのがおすすめです。
また、「涼しい素材の着物を持っていない」、「着物着付けが苦手」、「着物用の小物を持っていない」方がございましたら、ぜひ着物レンタルショップ「レンタルきもの岡本」をご利用ください。
こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
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