結婚式や前撮りは和装も人気!和装(婚礼着物)にはどんな種類がある?
2021.7.7
婚礼
結婚式や前撮りといった華やかな婚礼の場面には、ドレスだけではなく和装の着用も人気です。特に思い出に残るイベントである結婚式や前撮りには、お気に入りの和装(婚礼着物)で望みたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
また古くから受け継がれてきた日本の伝統的な和装を、結婚式や前撮りで着用する際には、主に白無垢・色打掛・引き振袖の3種類が一般的です。
本記事では、結婚式や前撮りにおける和装の種類、実際の選び方についてご紹介していきます。思い出に残るイベントになるよう本記事を参考にしてみてください。
そもそも和装とは?
和装とは、日本由来の衣服の総称を意味しており、日本風の衣服を着用することや着用した姿のことも和装と言います。
また和装は日本における民族服のことでもあり、中国には伝統的な漢服、韓国には韓服といったように、国によってさまざまな伝統的な衣服が存在しています。
さらに和装は着物や和服、反物、呉服と日本由来の衣服を幅広く対象としています。その中でも、主に長着と帯のスタイルが基本になっています。一般的には、着物をイメージするとわかりやすいですね。
和装=着物だけではない?
和装と聞くと着物を思い浮かべる方が大半ではないでしょうか。実際に着物は和装の1つであり、和装=着物で間違いはありません。
ただし和装は、着物や和服、反物、呉服など幅広い種類があります。そのため着物は和装の1つで、和服や反物、呉服も和装に含まれる点に注意しましょう。
また今回のテーマである婚礼着物も、数ある和装の中の1つです。
結婚式や前撮りにおける和装(婚礼着物)の種類 基本は3種類
和装には着物や和服、反物、呉服とさまざまな種類が存在することをご紹介してきました。そんな和装ですが、結婚式や前撮りといった婚礼においては、主に白無垢・色打掛・引き振袖、3種類の婚礼着物が一般的です。それに加えて、近年は新和装で行われるケースも多くなっています。
ここでは結婚式や前撮りで和装をしたいと考えている方に向け、白無垢・色打掛・引き振袖、新和装についてご紹介していきます。
①白無垢
白無垢とは、結婚式や前撮りに着用する婚礼衣装の中でも、格式が最も高い和装です。
古来から神聖な色として受け継がれてきた、白一色で仕立てられています。これは「嫁ぎ先の嫁として、先の家風に染まる」「神聖な儀式に際して身を清める」「清廉潔白」といった意味が込められていると言い伝えられています。
また「掛下」の上に「打掛」を羽織り、「角隠し」「綿帽子」といったかぶりものを着用するのが、一般的なスタイルです。帯や草履といった小物も白で統一します。
②色打掛
表から見える帯がなく、白以外の打掛を着用するのが色打掛。赤を基本的なカラーとして、色合いが豊かで華やかな印象を与えてくれる和装です。また刺繍や柄が特徴で、結婚式では主にお色直しの際に着用されるケースが一般的です。
そのため挙式では白無垢を、披露宴ではお色直しで色打掛を着用するケースが増えています。ただし現在は、白無垢と同等の格式とされるケースもあるため、挙式でも気兼ねなく着用できるようになっています。
また小袖である「掛下」を着用し、その上に打掛を羽織るスタイルです。
③引き振袖
引き振袖は、未婚女性の正礼装で、赤・白・黒の色合いが多い傾向にある和装。また帯が見えない色打掛とは対照的に、帯があるので一層華やかな印象を与えてくれます。
長めの丈の着物を帯であげて着用し、挙式では白無垢のように「角隠し」をかぶるのが一般的です。
ただし近年は洋髪を合わせるケースもあり、それほど古来の規則にとらわれすぎずに着用するケースも増えてきています。
④その他 新和装
白無垢・色打掛・引き振袖は比較的古くから存在する和装です。その一方で最近注目されているのが、和と洋をミックスさせた、新和装といわれる現代風の和装です。
また新和装はドレス素材の生地や現代風の柄が取り入れられており、和装ながら洋風の印象も与えてくれます。そのため和と洋、どちらのスタイルも取り入れたい方にはおすすめのスタイルです。
和装(婚礼着物)で行える挙式について
女性であれば、煌びやかなドレス姿、日本伝統の和装、どちらも着用して思い出に残る挙式にしたいとお考えの方も少なくないでしょう。実際に近年はドレスや和装の縛りも、以前より少なくなり、個人が満足のいく挙式になれば問題ないケースが一般的となっています。
また実際に和装で行える挙式は、神前式・人前式・仏前式の3つが挙げられます。
神前式
基本的に両家の親族のみで行うのが、神前式。昔ながらの両家の関係・つながりを重要視するスタイルで、神社・神殿で行われます。
神聖で格式高い白無垢で行うのが一般的。しかし現在は色打掛も問題なく着用できます。また神社・神殿が基本ですが、近年は式場内の神殿やホテルで行うケースも珍しくありません。
人前式
昔ながらの形式にとらわれすぎず、自由に参列者や式場を選び、行うのが人前式。両親や親族はもちろん、友人、知人と参列者は幅広く、自由なスタイルが特徴で、多様化する現代の流れに沿った形式といえます。
そのため着用するのも和装はもちろん、ドレスなど幅広くカジュアルに行える形式です。
仏前式
「結婚した二人は、生まれ変わっても、また結ばれる」という仏教の教えに従った、神前式や人前式とは異なり、比較的厳格な挙式が仏前式。
そのため新婦は白無垢の着用が基本的なスタイルです。また司婚者は僧侶が務め、寺院や自宅の仏壇で行います。近年は結婚式場で仏前式を行うケースもありますが、仏前式で行うケース自体が少なくなってきています。
和装(婚礼着物)を選ぶ際は柄選びを大切に おすすめ3選
結婚式や前撮りといった思い出に残るイベントで和装を選ぶ際には、上記でご紹介したように和装の種類や挙式のスタイルを把握しておくことが重要です。
またそれに加えて柄についても知っておきましょう。特に和装の柄には、深い意味が込められていることが多いため、ご自身が婚礼に際して込めたい意味と合わせると良いでしょう。
松竹梅(しょうちくばい)
寒い中でも緑を絶やさない「松」、天に向かってまっすぐに伸びる「竹」、寒い冬から春を知らせてくれる「梅」。これらは「歳寒三友」と呼ばれており、古くから大切にされてきた日本の伝統的な柄です。
鶴(つる)
鶴は美しい白色が特徴で、延命長寿の象徴とされる鳥。婚礼衣装に多く用いられる吉祥文様で、縁起の良い鳥としても知られています。
桜文(さくらもん)
平安時代から現代に至るまで日本人が大切にしてきた、桜があしらわれた柄です。華やかで女性らしいピンク色かつ、季節を問わず身につけられるのでおすすめの1つです。
まとめ
今回は結婚式や前撮りに人気の和装(婚礼着物)の種類や選び方についてお伝えしました。思い出深い有意義な結婚式・前撮りにするためにも今回ご紹介した点を、和装選びの参考にしてみてください。
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こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
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