卒業式の袴レンタルを考えている先生必見!年代にあった袴の選び方
2020.12.26
行事
卒業式は生徒と同様、先生たちにとっても一生の思い出となるイベントです。しかし生徒とは異なり毎年卒業式に出席する先生は、服装に悩んでしまう方も多いでしょう。スーツでの出席も良いですが、生徒の門出を祝う特別な日こそ袴も検討してみてはいかがでしょうか。
袴であればレンタルもできるため、毎年同じコーデにならない点も嬉しいポイントです。今回は卒業式に袴のレンタルを考えている先生に向けて、袴の基礎知識や年代にあった袴の選び方などをご紹介します。
正装としての袴とは
上品なスタイルを演出できる袴は、生徒たちを祝う気持ちの表れとしても最適なスタイルです。しかし袴は普段着用する機会はほとんどないかもしれません。そのためこれまでに袴を着用したことがない方もいらっしゃるでしょう。まずは初めて袴を着用する方に向けて、袴についてお伝えします。
「袴」とは下半身に着用するもの
袴は下半身に着用するズボンのことです。女性教育が始まった明治時代より、女学生の間で普及したスタイルです。着座した際にシワになりやすい着物とは反対に、シワになりにくいことから人気になりました。現代でも卒業式に出席する先生を始め、大学の卒業式では袴が定着しています。
袴には着物を合わせる
袴といっても上半身は着物です。袴は着物の上から着用するため、ベースは着物となります。また袴は色柄も着物ほど目立つものではないため、華やかさや雰囲気作りには着物の選び方がポイントです。
袴に合わせる着物の種類
着物にはさまざまな種類があります。正しく袴を着こなすためにも、ここでは袴に合わせる4つの着物についてご紹介します。
色留袖
色留袖は女性の礼装にあたる着物で、地色が黒以外であり、基本的には明るい色調です。柄は裾にしか入っていないため、袴を着用すると色無地と同じような見た目です。
また色留袖は紋によって格式が異なります。もっとも格式が高いのは第一礼装となる五つ紋、準礼装は一つ紋や三つ紋です。クラス担任は一つ紋や無紋の色留袖を選ぶのが無難です。学校独自のルールや校風などによっても着用する格式は異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
色無地
色無地も黒以外の色調の着物であり、紋がつかない場合は略式礼装か普段着の格となります。また紋が入ると礼装となり、色留袖と同じく紋の数が増えるほど格式が高くなります。色無地の場合は、紋がなくても着用できる点が色留袖との違いです。紋を入れる場合には、色留袖の格式を参考にしてください。
訪問着
訪問着はワンランク上の着こなしができる着物。全体に柄がつながっている「絵羽模様」がついています。未婚・既婚問わず着用できる準礼装であり、卒業式を含む幅広い用途で着用できます。デザインのバリエーションも豊富なため、イメージに合わせた袴スタイルを実現しやすい着物といえます。
小振袖
小振袖は袴に合わせやすいサイズの振袖であり、袖丈が二尺(約76cm前後)となるため二尺袖ともいわれます。振袖は未婚女性の第一礼装となるため、既婚の先生は小振袖を避けるのが正しい着こなしです。
また他の着物よりも色柄が華やかであるため淡い色調を選び、控えめで上品な着こなしにするのがポイント。大学の卒業式であれば、無地か矢羽根のような柄を選ぶようにしましょう。
【年代別】袴の選び方
ここでは先生の年代別におすすめの袴をご紹介します。
20代の先生におすすめの袴
特に幼稚園や保育園、小学校〜中学校など、比較的若年の生徒を持つ先生には20代の方も多いでしょう。20代の先生はかわいらさがあり、なおかつ上品さもある袴スタイルがおすすめ。
具体的には柄が多めの小振袖を選ぶ方が多く見られます。ピンクやオレンジのような暖色の淡い色味、そして桜などの花柄があしらわれている着物でかわいらしさが演出できます。
幼稚園や保育園の先生であれば、子供たちが喜ぶように少し派手な柄を選んでみるのもおすすめ。
かわいさの中にも大人らしい、上品さや知的さを出したい場合には、藤色の着物もおすすめ。そして袴は紺色の無地のものが多いですが、グラデーション入りの赤みのある袴や、濃い緑色の袴も良いでしょう。
30〜40代の先生におすすめの袴
30代の先生は20代の先生と同じチョイスでも問題ありません。淡い暖色系で、桜やうさぎなどのかわいらしい柄も人気です。また30代以降になると無地の着物や、オーソドックスな紺色の袴を選ぶ方が増えてきます。
30〜40代は中学や高校の先生も多くなる年代層です。中学ではクラスカラーが割り振られているケースもあるでしょう。そのためクラスカラーで着物や袴を選ぶのも1つの選択です。
クラスカラーを選ぶことで、生徒にも中学校生活の思い出がより深く刻まれるでしょう。
反対に高校の先生は、中学に比べると厳粛なイメージが大切にされる傾向にあります。そのため色無地を中心とした落ち着きのある袴スタイルがおすすめです。
50代〜の先生におすすめの袴
50代以降になると校長や教頭のように、学校内で上の立場になる方も多いでしょう。また年齢が上がることで、より厳粛さや凛とした雰囲気が似合うため、上品で落ち着きのある色無地がおすすめ。
ワンランク上のおしゃれな着こなしをしたい場合には、袴を着物と反対色にして、上下のコントラストを楽しむのも良いでしょう。紋入りの着物を選ぶ場合には、教師としての立場を意識して正しい格式のものを選んでみてください。
卒業式の袴レンタル、選ぶ際の注意点
卒業式当日を気持ちよく過ごすためにも、ここでご紹介する注意点を押さえてみてください。
袴のレンタルは早めに予約する
先生は卒業式前、特に通常の業務に加えて、進路などの業務も忙しくなる時期です。そのため卒業式に着用する袴のことまで気が回らない方も多いかもしれません。しかし袴をレンタルする方は要注意。卒業式シーズンに向けて予約も埋まりやすいため、できれば12〜1月頃までにレンタル予約するようにしましょう。
遅くとも1ヶ月前までの予約は必須ですが、その時期ではデザインも限られてしまう可能性が高いといえます。レンタルならネットで予約でき、宅配サービスで受け取りの手間も省けるためおすすめです。
また当日に着付けやヘアセットもお願いする場合には、合わせて早めに予約をとると安心です。袴をレンタルした場所以外にも、近所の美容室などでも対応してくれます。しかし袴のレンタル予約以上に埋まりやすく、予約が取れても早朝しか空いていないなどスケジュール管理が難しいため、余裕を持って予約するようにしましょう。
生徒より目立たないようにする
卒業式の主役は生徒です。そのため着物と袴は派手な色柄を避け、落ち着きのある上品なスタイルを選びましょう。特に無地の袴スタイルは、他の人と差別化しにくいものです。そのため他にも袴を着用する先生がいれば事前に色をうかがい、なるべく被らないようにするなどの工夫もしてみましょう。
立場やTPOに合わせて選ぶ
袴を含む和装は格付けがあるため、立場やTPOに合わせた着こなしをすることが大切です。礼装として失敗しないのは、色無地や訪問着。小振袖は色無地や訪問着よりも華やかなになるため、厳格なイメージのある学校など、TPOが重視される式の場合には避けた方が良いでしょう。
寒さ対策を忘れずに
卒業式シーズンはまだまだ寒い季節。卒業式は体育館やホールなど広い空間で行うことが多いため、足元から冷えやすいでしょう。袴は風通しが良いため、寒さ対策をして卒業式に臨むことをおすすめします。
着物の中にヒートテックのようなインナーやレギンスを着用するだけでも寒さが緩和されます。インナーを着用する場合には衿や袖から見えないように、そしてレギンスもはみ出ないよう丈が短めのものを選びましょう。少しでも見えてしまうのが不安な場合には、肌色に近い色味のインナーやレギンスの着用がおすすめです。
「寒さに負けない!冬に着物を着るときの防寒対策」の記事はこちら
まとめ
今回は袴の選び方や着物の種類、注意点などをお伝えしました。卒業式は生徒の門出を祝う特別な式典。先生は毎年参列しますが、一度として同じ卒業式はありません。そのためその年の卒業式を思い出深いものにするためにも、その年に合わせたコーディネートを袴レンタルで楽しんでみてはいかがでしょうか。レンタルならお手入れも不要であり、忙しい時期でもネットでゆっくりと袴が選べるためおすすめです。
またレンタルきもの岡本では、豊富な袴スタイルを用意しています。ネットレンタルは、16点フルセットのプランなので、お客様に準備していただくものもなくお手軽にご利用いただけます。また、全国宅配可能で往復送料は無料。返却時も、洗濯・クリーニング不要なので、価格的にも安心です。ぜひ豊富な仕立ての中からその年の卒業式にぴったりの袴を選んでみてください。
こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
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