寒さに負けない!おすすめの足元の防寒対策を紹介
2020.1.19
着物
四季のイベントやお出掛けに着物を着ると、普段とは違った風情を楽しめるのが魅力的です。冬は初詣や成人式といったイベントがあり、着物を着る機会がたくさんあります。
しかし、着物は裾が開いたデザインであるため、足元から風を通しやすい装いです。特に足元は、身体の中でも冷えを感じやすい箇所であるため、寒い冬に着物を着ることをためらう方もいらっしゃるかもしれません。通年で使用できる足袋や草履では寒い印象がありますが、冬用の足袋や履物をあわせることで、足元をあたたかく快適に着用することができます。
ここでは、足元の防寒対策におすすめのアイテムをご紹介します。初詣や成人式など冬に着物を着たいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
つま先と膝下をあたためて寒さを防ぐ
着物を着る時に、足元で冷えるのはつま先と膝下です。着物の足元には、草履と足袋をあわせます。草履はつま先が覆われておらず、足袋は長さが短く生地も薄いため、足元が冷たい空気に触れることが寒さを感じる原因です。
また、裾が開いたデザインである着物は、冷たい風が裾から入り込み、つま先から膝下が冷えます。そのため、レギンス・タイツ・足袋や履物で寒さを防ぐことが大切です。ここでは、足元をあたたかくするおすすめのアイテムをご紹介します。
足首から膝上のアイテムは肌色がおすすめ
着物の裾丈は足首まであるため、足首から膝上が見えてしまうことは基本的にはありません。しかし、風が強く吹いた時や階段を上る時など、裾の隙間から見えてしまう可能性があります。そのため、見えても目立ちにくい肌の色にあわせたアイテムを選ぶと安心です。
レギンス、スパッツ
レギンスとスパッツは足首から膝上を覆う冬の定番アイテム。着用する種類に決まりはなく、洋服用でも問題ありません。また、着物用のアイテムを購入する必要がないため、費用が抑えられるというメリットがあります。
レギンスやスパッツは丈が足首までのため、指の分かれ目を気にすることなく着用が可能です。歩いた時に足首周りが見えてしまうのが気になる方は、少し短めの丈を選ぶと良いでしょう。また、寒さの厳しい日にはヒートテックレギンスを履くことで、足元だけでなくお腹周りまであたたかく過ごすことができます。
足袋タイツ
足袋タイツは、指先が分かれており、足袋を重ねて履けるのが特徴です。足全体が覆われるため、レギンスやスパッツよりもつま先をあたたかく保つことができます。また、肌馴染みの良い色や素材を用いた足袋タイツは、裾から見えた場合も自然です。そのため、フォーマルなシーンでの防寒対策におすすめします。
和装タイツ
和装タイツは、レギンスのように足首までの丈でつま先は覆っておらず、かかとに引っ掛けて履きます。静電気を防ぐ機能が付いているものが多いため、裾よけや長襦袢が足にまとわりつくことなく快適です。
また、腰回りがもたつかず、着物のシルエットを美しく保つことができます。さらに、股部分が開いたデザインであるため、お手洗いで上げ下げの必要がなく非常に便利です。そのため、機能面では最も優れたアイテムであると言えます。
初詣やお出掛けにはレギンスやスパッツ、結婚式や成人式には足袋タイツや和装タイツがおすすめです。着用シーンにあわせて最適なアイテムを選びましょう。
冬用の足袋でつま先から足首をあたたかく
素材に綿を使用している通常の足袋は、冬に履くととても冷えます。そのため、あたたかな素材の冬用の足袋がおすすめです。
また、着物の格と同じように足袋にもシーンにあわせた決まりがありますので、着用シーンにふさわしい足袋を選びましょう。フォーマルなシーンでは、色足袋や柄足袋はマナー違反となりますので必ず白足袋を履きます。一方でカジュアルなシーンでは、着物にあわせた色柄の足袋で足元のおしゃれを楽しむことができます。
どんなシーンでも使える白のネル足袋
裏起毛のネル足袋は、ふわふわした素材で厚みがあるため、足元をあたたかく包んでくれます。白のネル足袋であれば、フォーマルなシーンからカジュアルなシーンまで幅広く使えるため、1足持っていると非常に便利です。
足袋ソックスで気軽に足元のおしゃれを楽しむ
カジュアルなシーンでは、着物用の足袋以外にも足袋ソックスを履くこともできます。足袋ソックスは色柄も豊富で、価格もお手頃であるため、気軽に試せるのが魅力的です。
また、色足袋や柄足袋でコーディネートを楽しむのもおすすめ。例えば、シンプルな柄の着物には柄足袋、地色が落ち着いた着物には色足袋を合わせるなど、足元であれば色柄にもチャレンジしやすく、着こなしの幅が広がります。
足袋インナーを重ねてよりあたたく
足元が冷えやすい方にとっては、冬用の足袋だけではあたたかさが十分でないこともあるかもしれません。そんな時は、足袋インナーを重ねることであたたかさが増します。足袋インナーは薄手なので、ほとんど着ぶくれもしません。足袋インナーを履く場合は、スムーズに足袋を重ね履きできるよう、サイズは少し大きいものを選ぶと良いでしょう。
また、足袋インナーを履いても寒さを感じることがあるかもしれません。そんな時は、靴用カイロを使うことで、足元をあたためることができます。
防寒草履やブーツで冬だけの足元コーディネート
草履には1種類しかないと思われている方も多いと思いますが、実は冬用の草履があります。また、冬の着物には草履だけでなくブーツをあわせることもできます。履物はコーディネートのポイントとなりますので、なりたい印象にあわせて選ぶのがおすすめです。
防寒草履
防寒草履は、つま先が覆われたデザインの履物であるため冷たい空気を防ぐことができ、丸いつま先が可愛らしい印象です。また、スエードやボアなど冬用の素材を使用したものも多く、見た目もあたたかで、冬ならではのおしゃれを楽しむことができます。
さらに、底には滑り止めが付いており、雪や雨の日でも安心です。冬に着物を着る機会が多い方や雪の多い地域にお住まいの方は、1足持っていると重宝します。
ブーツ
着物には、草履以外にもブーツをあわせることができます。ブーツはカジュアルな履物であるため、結婚式や成人式といったフォーマルなシーンでは草履と足袋をあわせましょう。お出掛けや、大学の卒業式といったカジュアルなシーンでは、ブーツをあわせることでおしゃれに防寒対策をすることができます。ブーツをあわせたコーディネートはレトロな雰囲気がお好きな方におすすめです。
ブーツを履く場合は、裾を高めに着付けてバランスをとることが大切です。着物と洋服のどちらにもあわせることができるブーツは、幅広く活躍します。
防寒草履やブーツは、おしゃれを楽しみながら防寒ができる履物です。冬にしかできない着物の着こなしを楽しみましょう。
まとめ
ここでは、寒い冬におすすめの足元の防寒対策についてご紹介しました。重ね着を楽しむ冬の着物は、足元のコーディネートの幅も広がります。
例えば、カジュアルなお出掛けにブーツをあわせることで他の季節ではできない着こなしが楽しめるだけでなく、着物用の足袋や草履をお持ちでない方も手軽に着物を着ることができます。さらに、着物のレンタルを活用すれば、お手入れやクリーニングの必要がなく非常に楽です。また、着用シーンにあわせてお好みの着物を選ぶことができます。この冬は、着物でお出掛けをしてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
- 京都のレンタル着物発祥お店、レンタル着物岡本は、京都市内の観光地近く(祇園、八坂神社、清水寺、伏見稲荷大社など)に7 店舗の大型店舗をもつレンタル着物専門店、成人式や結婚式、七五三など様々な行事でお気軽にご利用頂けます。