年代別!春の着物コーディネートのポイントを紹介
2020.3.9
着物
目次
日本には春夏秋冬といった美しい四季があります。中でも、あたたかな春はお出掛けにぴったりの季節。そんな春には、四季の風情を感じる着物を着たいと考えている方も多いかもしれません。
しかし、着物は種類や色柄が豊富であるため、季節に合わせたコーディネートが難しいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、ポイントをおさえ季節や年代にふさわしい着物を選ぶことで、着こなしをより楽しむことができます。
ここでは、春にふさわしい着物の種類や色柄の選びのポイント、年代別のおすすめコーディネートをご紹介します。この春は着物でお出掛けしたいと考えている方や、コーディネートで悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。
季節感のある着こなしが大切
四季がある日本では衣替えの習慣があり、着物も季節感のある着こなしが大切です。そのため、生地や仕立ても季節に合わせたものを選ぶことがマナーとされています。また、季節を感じさせる色柄選びが、着物のおしゃれのポイント。ここでは春にふさわしい着物の種類と、色柄の選び方をご紹介します。
春の着物は袷(あわせ)
袷は、胴回りや袖部分、裾回りに裏地の付いた着物です。裏地が付いているため、風を通しにくく、肌寒い時期から真冬まで着用できるのが特徴。主に10月から5月に着用し、春以外にも秋、冬と最も着用時期が長い着物です。そのため、1枚持っていると幅広い季節やシーンで活躍します。
季節を先取りした色柄がおしゃれ
着物は、季節にぴったりの色柄よりも、先取りするのがおしゃれとされています。例えば、桜柄の着物を着用する場合は、満開の時期よりも咲き始めの時期が最適です。色柄を先取りすることで、次の季節の訪れが待ち遠しいといった気持ちを表現することができます。
春は華やかな明るい色がおすすめ
春は、植物が最も多く咲く季節であり、自然の彩りが豊かになります。そのため、パステルカラーやシャーベットカラーといった、明るい色合いが最適です。初春はピンクやイエローなどの優しい色合い、桜の時期が過ぎたら若草色や藤色がよく合います。一方で、5月頃には夏の訪れを感じさせる涼しげなシャーベットカラーがおすすめです。
明るい色は可愛らしく華やかな印象を与えてくれますが、もっと落ち着いた雰囲気にしたいとい方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、くすみピンクなど、ほんのりグレーがかった色を選ぶことで、甘くなりすぎず落ち着きのある着こなしができます。
ピンク
春といえば桜を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そんな桜の色であるピンクは、代表的な春の色です。また、女性らしさや美しさを表す色であり、とても華やかな雰囲気を演出できます。選ぶトーンによって印象が変わるため、なりたいイメージに合わせた色選びをしましょう。
イエロー
春のあたたかな陽射しのように、明るく優しい印象を与えます。控えめな色合いであるため、どんな色柄とも合わせやすく、着回しがきく色です。
若草色
若草のような淡いグリーンは、春の訪れを感じさせる色であり、上品で優しい雰囲気を演出できます。着用時期は、若葉が出始めた桜の終わり頃が最適です。
藤色
気品溢れる落ち着いた雰囲気を演出できる藤色。夏の花である紫陽花をイメージさせる色合いであるため、桜の季節が過ぎて夏に向かう5月頃の着用がおすすめです。
花柄で春らしさを表現
着物には様々な柄があるため、どんな柄が春にふさわしいのか迷ってしまうかもしれません。花は咲く季節が決まっています。そのため、季節感のある着こなしには、花柄がおすすめです。桜といえば多くの方が春をイメージするように、花柄は季節感を表現することができます。ここでは、春におすすめの花柄をご紹介します。
桜
春の花を代表する桜は、人気を誇る王道の柄。新生活をイメージさせる花であるため、入学式や卒業式にも最適です。また、桜の柄は、満開のものから花びらが散っているものまで様々です。そのため、実際の桜の状況に合わせて選ぶことで、よりおしゃれな着こなしが楽しめます。
藤
桜の季節が終わる頃に咲く藤の花。そのため、桜が満開の頃からの着用がおすすめです。たおやかな花が、気品溢れる雰囲気を演出できます。
梅
冬の厳しい寒さを乗り越えて花を咲かせる梅の花は、古くから縁起の良い花として親しまれてきました。丸みを帯びた花びらが可愛らしい印象を与えてくれます。
椿
椿は古くから高貴な花、聖なる花として愛されている花。春の訪れを知らせる花としても親しまれています。シンプルな花が清楚で可憐な印象です。
牡丹
別名・百花王と呼ばれる牡丹は、富貴や幸福の象徴とされる花。大ぶりの花は存在感があり、とても華やかな印象を与えてくれます。そのため、結婚式などのおめでたい雰囲気にもぴったりです。
帯や小物で着物に春らしさをプラス
普段はモノトーンやシックな装いが多い場合、春らしい明るい色や華やかな柄に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。そういった方には、帯や小物などワンポイントで春らしさを取り入れるのがおすすめです。
例えば、シンプルな着物に半襟や帯揚げに春の花柄を合わせるだけで、春らしさがぐんと増します。落ち着いた色柄の着物でも、帯や小物で春らしさを取り入れることで、着物のおしゃれを楽しみましょう。
年代別の春のおすすめコーディネート
着物は、年代によってなりたい雰囲気や美しく見える色柄が異なります。しかし、年代によって着用できる色柄に決まりはありません。
例えば、淡いピンクは可愛らしい印象に、くすみピンクは上品な印象を与えます。同じ色でもトーンによって雰囲気が異なります。そのため、季節やシーンに合わせるだけでなく、その時の自分に最もふさわしい着物を選ぶことが大切です。ここでは、年代別のおすすめコーディネートをご紹介します。
20代
若さを感じさせる、明るく可愛らしい色がぴったりです。華やかな印象にしたい場合は小ぶりの柄、個性的な雰囲気を演出したい場合は大ぶりの柄で、ご自身に合ったコーディネートを楽しみましょう。
30代
くすみピンクなど、落ち着きすぎず華やかな色が最適です。また、着物に使われている色の帯や小物を選ぶことで、まとまりのあるコーディネートになります。大ぶりな柄でも、1色から2色でまとまっていれば、派手になりすぎずに着こなすことができます。
40代
クリーム色や藤色などの淡い色の着物で、上品に着こなすのがおすすめです。また、大ぶりの柄よりも小ぶりの柄を選ぶことで、気品溢れる雰囲気を演出できます。柄物の着物を着る場合は、シンプルな帯を合わせて、色柄のメリハリを抑えることがポイントです。
50代
着物と帯を同系色の色柄で揃えた、落ち着きのある着こなしが最適です。20代から40代までと比べて、少し渋めの色合いがおすすめ。着物に使用する色を少なくすることで、品格を感じる着こなしができます。
まとめ
自然が最も豊かで過ごしやすい気候の春は、おしゃれをしてお出掛けしたくなる季節。四季の風情を感じる着物は、季節感のある着こなしを楽しむことができます。お気に入りの1着を大切に着るもの素敵ですが、年代によって美しく見える着物の色柄は変化します。そのため、年代に合わせた色柄の着物を選ぶことが大切です。レンタルであれば、その時にふさわしい着物で手軽にお出掛けをすることができます。レンタルきもの岡本では、各年代にふさわしい様々な着物をご用意しております。この春はレンタルきもの岡本の着物で、より一層四季を感じてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
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