11月15日は着物の日~着物文化の移り変わりを解説~
着物| 2020.11.05

11月15日は、全日本きもの振興会が提唱している「着物の日」として知られています。そもそも着物とは日本古来の和服のことを意味しており、日本の伝統的な衣装でした。近年は着物離れが進み、なかなか着る機会がなかった方も多いかもしれません。
しかし最近はレンタル着物店の増加によって、以前よりも着物がカジュアルな存在になっています。それに伴いご自身はもちろん、七五三などイベントでお子さんに着物を着せて楽しむ方も増えてきています。
今回は着物文化の移り変わりや11月15日の着物の日、また七五三についてもご紹介していきます。今回の記事を参考に着物文化を知り、着物を楽しむきっかけにしてみてください。

着物とは?

着物文化の移り変わりや着物の日をご紹介する前に、まず着物についてご紹介していきます。着物について知ることで着物文化や着物の日にもついても理解しやすくなります。
そもそも着物とは、長きにわたり先人が知恵と経験を元に改良を加えられてきた、日本古来の衣装です。特に日本は春夏秋冬の四季の関係で、寒暖差が激しい地域です。それに順応し生活できるようにしたものが着物であり、長きに渡り改良が続けられてきました。
最近は気候の乱れもあり、一概には言えませんが、一般的なイメージとしてアフリカは常に暑く、ヨーロッパは常に寒いイメージをお持ちの方が多いでしょう。こうした地域は日本と異なり、年間を通して同じような衣装で生活が可能です。それに比べると日本は四季がはっきりとしており、四季に合わせて衣装を変える必要があります。また人々が四季に衣装で適応できるようにしたのも着物の大きな特徴です。

着物の魅力とは?

着物は四季に順応するための衣装ですが、単に衣装としての役割以上の魅力が詰まっています。着物を着ることで日本人らしさのある美しさや優雅さを表現し、美術品・芸術品としても、世界的に高い評価を得ています。実際に海外では「着る芸術(着るアート)」と称賛されています。
一方で着物を着用することで、一般的な洋服と比べると動きにくさを感じるのも事実です。動きにくさがあることで、歩く際、座る際、物を取る際などの動作で、普段とは異なる動きや所作、振る舞いをすることになります。こういった機能的でない点も含めて、着物の美しさであり魅力です。
とは言え、億劫に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし最近は着物のしきたりやルールが以前よりもカジュアルになり、気兼ねなく着用できるようになってきています。
他にも着物の柄や素材によって、季節感を楽しめる点も魅力です。季節ものの花をはじめとする植物、鶴や鳳凰をはじめとする動物、扇や短冊をはじめとする古典柄なども楽しめます。さらに帯留めや半襟、草履、バッグなどの小物・アクセサリーで遊び心や個性を演出できるもの魅力の1つです。

着物文化の移り変わり

ここでは着物文化の移り変わりをご紹介します。まず着物の起源を辿ってみると、諸説ありますが奈良時代が起源と言われています。奈良時代は、上下の分かれたズボン型の衣服をはじめ、裾野広がったスカート型の衣服やワンピース型の衣服が主流でした。
それから平安時代に移り変わり、現代のような形状をした着物になっていきました。そのため着物の起源は平安時代と言われています。平安時代になると、寒い時期には重ね着ができ、暑い時には麻をはじめとした風通しの良い素材が使われるようになりました。
これによって快適に体温調整ができる衣服としての意味合いを高めっていったと伺えます。また着用者の体の線に合うよう生地を直線に裁ち縫い合わせる、直線裁ちの手法で着物を作るようになっていき容易に畳めるようになりました。
そうして着物は、鎌倉〜江戸時代へと改良を加え続け、日本人の生活の中に溶け込み普及していきました。しかし明治時代になると明治維新により、欧米化が進み日本と西洋との風習・様式を適当に取り混ぜる和洋折衷が進みます。そうして現代のように洋服が主流のスタイルに変容していきました。その結果近年、着物は七五三や成人式、結婚式などの特別なイベントにのみ着用されるように移り変わっていきました。

11月15日の「着物の日」とは?

着物文化の移り変わりや特徴、魅力をご紹介してきたところで、ここからは着物の日についてご紹介していきます。着物の日は、1966年(昭和41年)に設立された全日本きもの振興会が、着物文化を振興するために制定しました。着物の日と聞いても、馴染みのある方は少ないかもしれませんが、1966年から50年以上にもわたって続く、伝統的なイベントとなっています。

着物の日が制定された背景とは?

もちろん着物の日は、単に制定・提唱されてきたわけではありません。着物の日が制定された背景には、1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催が関係しています。東京オリンピックが開催された当時、海外から多くの人々が日本へやってきました。
その際に「日本の民族衣裳は”きもの”だと思っていたが、きもの姿をほとんど見かけないのは何故か?」との声を受けたことがきっかけと言われています。またその後、1966年に11月15日が着物の日として制定されてから、着物の普及と振興を継続的に行われるようになりました。

一般社団法人全日本きもの振興会とは?

着物の日は、東京オリンピックの際の海外からの声がきっかけとなり、一般社団法人全日本きもの振興会によって制定されたことがわかりました。一般社団法人全日本きもの振興会とは、着物に関する知識の普及を通じて民族衣裳に対する国民の再認識ときもの文化の向上を図ることを目的として設立されました。
また原糸メーカー、織物生産者、卸売商、小売商、染色加工、履物、和裁士、着付け師など、着物に関わる幅広い業界の総意によって、1966年(昭和41年)に発足した組織です。発足の翌年1967年(昭和42年)には、通商産業省(現在の経済産業省)により公益法人に認可されました。さらに2013年(平成25年)には一般社団法人となり、長きに渡って着物文化の振興に努めています。
具体的に一般社団法人全日本きもの振興会では、全日本きものの女王コンテストの開催、テレビ、新聞、ポスター等によるRP活動も行っています。その他にも高校や大学、社会人に向けた「きもの学」のセミナー開催、「きもの文化検定」といった活動も行っています。それらの中でも七五三詣りは馴染みのある存在で、七五三をされた経験のある方は多いでしょう。

「着物の日」と「七五三の日」は同じ?

先ほどご紹介したように、着物を着用した経験のある方にとって七五三は最も思い出深いイベントの1つでしょう。七五三とは、3・5・7歳の子どもの成長を祝う日本の年中行事であり、神社などで「七五三詣」を行いご報告、感謝、祈願する奉告祭のことです。
ご自身が子供の頃に七五三を経験した方は、ご存じない方も多いかもしれませんが、七五三の日は着物の日と同じ、11月15日です。なぜ七五三の日が11月15日、そして着物の日に同じ日になったかというと、歴史上の人物である徳川将軍家が、子供の成長を祝い「袴着の儀」を行った日が11月15日であったことが関係しています。
さらに袴着の儀がなぜ11月15日に行われたのかを深堀していくと、11月は十二支の最初の月であり、始まりの月です。また15日は月が満ちる満月。これらが関係して、11月15日は年齢儀式を行うために最適な時期だとされています。お子さんの七五三を控えている親御さんはぜひこの点も押さえて、七五三にのぞむことで一層思い出深いイベントになるでしょう。

まとめ

今回は着物文化の移り変わりや11月15日の着物の日、七五三についてご紹介してきました。最近は洋服が一般化したことによって着物は「自分で着るのは大変・難しい」「帯の締め付けが苦しい」といったネガティブなイメージを持たれてしまうケースも否めません。しかしレンタル着物店を利用して、着物を楽しむ方も増えています。レンタルきもの岡本では、豊富な仕立てのなかからお客様の希望に添えるように着物を取りそろえています。ぜひ今回の記事を参考に着物文化を知り、レンタルきもの岡本を利用し着物を楽しんでみてください。

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