秋のおしゃれを着物で楽しもう~年代ごとのおすすめ色柄~
2020.10.25
着物
近年では若い世代を中心に、観光地などで着物を着用する姿が多くみられます。また着物を正装や訪問着として着用している女性も多いのではないでしょうか。着物と聞くと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、最近では以前よりもカジュアルに着こなすこともできます。
今回は秋にフォーカスをあて、秋のおしゃれを着物で楽しむためのポイントや、年代ごとのおすすめの色柄についてご紹介いたします。秋に着物を着用する機会がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
秋のおしゃれを着物で楽しむために!押さえておくべき4つのポイント
秋は夏や冬に比べ穏やかな気候の日が多く、着物でのお出かけにもちょうど良い季節です。現代では着物を着る機会がなかなかないため、いざ着用する際に何を合わせれば良いか迷ってしまう方は多いかもしれません。まずは秋のおしゃれを着物で楽しむために押さえておきたい、4つのポイントについてお伝えしていきます。
①秋におすすめの着物は「単衣」「袷」
着物には「袷」「単衣」「薄物」の3種類があり、これらは季節によって着分けることが着物の着こなしとされています。そこで、「単衣」と「袷」を秋にはおすすめしております。
単衣は6・9月のような季節の変わり目に着用する着物です。そして袷は一般的に知られている着物で、春・秋・冬に着用されます。2つの違いは裏地の有無であり、単衣は裏地のない透け感のある着物です。
従来は季節にあわせて衣替えするのが一般的でしたが、今はその日の気温や天気にあわせて柔軟に着用することが多いです。そのため日中の暖かい時に着物を着用する場合には単衣、少し肌寒い夕方に着用する場合は袷など、ご自身の感覚で選んで問題ありません。
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②秋におすすめの着物の色合い
秋といえばどんな色合いをイメージするでしょうか。紅葉の赤や黄、枯れ葉になりつつある茶色などをイメージする方が多いでしょう。着物は季節にあわせて着こなすとおしゃれさがアップするため、秋の色合いをイメージした着物が選べると良いですね。
また季節の色合いだけでなく、お好きな色合いに「くすみ感」がプラスされている色合いも秋にぴったりです。春や夏は鮮やかなパステルカラーやシャーベットカラーの着物が着用されることが多いですが、秋はそれらの季節から一変し、落ち着きのある色合いが良いでしょう。
そのため秋のおしゃれを着物で楽しむ際には、シックで落ち着きのある大人っぽさをイメージしてみてください。またくすみ感のある色合いだけでなく、深みのある色合いもおすすめです。
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③秋におすすめの着物の柄・模様
着物は色とあわせて、柄も季節を意識するとおしゃれな着こなしになります。少し先の季節を先取りするのが良いとされていますが、着物の色合いなどを含めて秋らしい柄が選べると良いでしょう。
着物は季節の草花は取り入れられていることが多く、秋の主役となる柄には以下のようなものがあります。
紅葉
紅葉は秋を語る上で欠かせない柄です。一般的には10〜11月あたりを中心に取り入れると良いとされています。夏の疲れを癒し、秋の収穫を祝う意味のある紅葉は、秋の着物のなかでも色鮮やかなものを着用したい場合におすすめです。
桔梗
桔梗は秋のはじめに咲く花で、古来より絵画や歌の題材としても取り入れられることが多かった伝統的な花です。
大人っぽい艶やかなイメージをもつ紫の花であるため、シックで上品な着こなしを演出してくれる柄です。また桔梗には「永遠の愛」や「気品」といった素敵な花言葉もあります。
葡萄
秋の葡萄は豊作の象徴とされており、安土桃山時代から秋の植物として芸術品などに取り入れられてきました。木の実や葡萄の葉の形はかわいらしい雰囲気に仕上げてくれます。また「葡萄栗鼠文」という、葡萄とリスを組み合わせた柄もあります。
萩
萩は紅紫や白の小さな花をたくさんつける、かわいらしい秋の植物です。夏から秋にかけて着物に取り入れられることが多く、繊細な柄が好みの方におすすめします。
季節の草花以外
観光地にあるレンタル着物店などには、古風な季節の草花以外にも多くの柄が用意されています。季節の草花を意識すると古風な着物のおしゃれが楽しめますが、現代的な幾何学模様などもおすすめです。
柄で季節を意識しない場合には、着物を秋らしい色合いにすることで秋らしい着こなしが楽しめます。
④帯や小物などは着物に合わせて選ぼう
メインで選ぶべきは着物本体ですが、帯や小物も忘れてはいけません。特に帯は着物とあわせて重要なポイントです。帯は「夏帯」と「冬帯」の2種類がありますが、秋は冬帯を着用しましょう。
帯は着物の色合いにあわせて、マッチするものを選ぶと着こなしが引き締まります。また着物同様、季節の草花が描かれている場合があります。そのため着物の柄とあわせて最適なものを選んでみてください。
帯留めや髪飾りなどは、着物との全体のバランスをみて選んでみると良いでしょう。小物の色合いも着物を引き立てるポイントなので、そのことを加味して選ぶとおしゃれさがアップします。
年代ごとにおすすめの秋着物の色柄
着物の色柄・模様は印象を左右しますので、秋のおしゃれを着物で楽しむためには、秋にあわせた色合いや柄を意識してみると良いでしょう。ここではプラスして年代ごとにおすすめの色柄・模様についてもご紹介いたします。
秋の着物のポイントも踏まえ、着物を選ぶ際の参考にしてみてください。
10代におすすめの秋着物の色柄・模様
10代はご自身の好みを優先して着物を選んでみると良いでしょう。鮮やかなはっきりとした色合いや大ぶりな柄も、違和感なく着こなせます。
先進的かつ個性的な柄もおしゃれに着こなせる年代なので、さまざまな柄に挑戦してみてください。秋でいえば鮮やかなカラーにくすみがかった色、深みのあるピンクや水色でも良いですね。
20代におすすめの秋着物の色柄・模様
20代前半であれば10代と同じ感覚で、色味を少し落ち着かせ淡いカラーにすると大人っぽさが演出できます。20代後半は大人っぽさを意識しすぎると年上にみられがちなので、少し派手かなと思うくらいの色柄をチョイスしてみるのも1つの手です。
秋の着物であれば明るめカラーの朱色や深みのある黄色などがおすすめです。柄は個性的なものから草花まで幅広く選んでみましょう。上品さを演出したい場合には、草花がおすすめです。
30代におすすめの秋着物の色柄・模様
若々しくみられたい場合には、パステルカラーに近い鮮やかなカラーがおすすめです。全体的に柄が入っているものや、個性的でレトロな柄も良いでしょう。
秋であればくすみ感がありつつも鮮やかさが表現されている秋らしい色合いを選んでみてください。大人の上品さを出したい場合には、古風で伝統的な季節の柄をチョイスすると雰囲気がでます。
40代におすすめの秋着物の色柄・模様
40代はシックで上品な色柄がおすすめです。着物を着用するシーンにもよりますが、濃い色味で淡くくすんだベージュやピンクが主流となっています。
カラーは目立ちすぎず、柄を重視して着物を選ぶ方が多いです。秋でいえば、淡い感じとくすみが強めの秋カラー、そして派手目の柄を選んでみてください。
50代におすすめの秋着物の色柄・模様
着物の華やかさを演出するため、メリハリのきいた明るめカラーがおすすめです。落ち着いた色味がお好みの場合は、柄がたくさん入っているもので全体を明るく見せると良いでしょう。くすみつつも明るく見えるカラー、そして秋の草花柄がたくさん施されている着物がおすすめです。
60代におすすめの秋着物の色柄・模様
60代は落ち着いた寒色がおすすめです。暖色でいえばベージュやえんじ色も人気となっています。上品で古風な柄が似合うため、繊細な花柄や波の柄などが良いでしょう。
秋はなるべく、暖色の落ち着いたカラーを選びつつ、上品で繊細な柄を選ぶと美しい着こなしになります。
70代におすすめの秋着物の色柄・模様
グレーや黒っぽいモノトーンカラーや、淡く優しいカラーがおすすめです。草花柄だけでなく、シンプルな模様もさらっと着こなせます。着物をシンプルにする分、帯にこだわってみるのも良いでしょう。
秋は淡い深みのある緑や紫もおすすめです。そして上品でありつつもかわいらしさが演出できる花柄などがぴったりでしょう。
まとめ
今回は秋のおしゃれを着物で楽しむためのポイントや、年代ごとのおすすめの色柄についてお伝えいたしました。着物は季節を意識することで、景色に溶け込む美しい着こなしが演出できます。
またレンタルきもの岡本では、豊富な仕立てのなかから秋にぴったりの着物を取り揃えています。ぜひ秋の京都で紅葉や古都を楽しむ際には、プロの着付けやヘアセットとあわせて活用してみてください。
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こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
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