洋服と一緒?!季節ごとの着物カラーとは
2021.2.25
着物
着物は日本の伝統服でもあり、日本人特有の衣装です。最近では京都の祇園や東京の浅草をはじめ観光地で着物を着る方が増えています。また入学式や卒業式、お呼ばれの席などでも、いつもと違ったおしゃれが楽しめるとして人気が高まりつつあります。
しかし着物は普段着用することがないため、「どのように選べば良いかわからない」と不安な方も多いでしょう。
そこで今回は着物選びの基準の1つである、着物のカラーを軸に選び方をご紹介していきます。着物であっても、感覚は洋服と同じで問題ありません。ぜひ今回ご紹介する内容を押さえて、ワンステップ上の着物選びができるようになりましょう。
洋服と一緒?!ファッションには季節によってマッチするカラーがある
洋服でも着物でも、おしゃれに欠かせないのはカラーコーディネートです。柄だけではなくカラーも洋服や着物を選ぶ基準として重要なものです。
一般的にご自身が好きなカラーを選んで問題ありませんが、ワンステップ上のおしゃれを楽しみたい場合には、季節にマッチするカラーを選んでみましょう。季節にマッチするカラーはいわゆる「旬のカラー」です。
ここを意識するだけでもコーディネートが組みやすいだけでなく、周りと差がつけられるようになります。まずはファッション全体における、季節ごとにマッチするカラーをご紹介します。
春におすすめのカラー
春は寒く寂しい冬が終わり、新芽が芽吹く季節です。メインイベントとなる入学式があることからも、新鮮さや明るさが感じられる季節といえます。また、気候的にも日差しが多く暖かくなることから、暖色系のカラーがおすすめです。
暖色の中でもナチュラルな明るい色や、淡いパステルカラーが映えます。また新鮮さや爽やかさを表現するために、ワンポイントで寒色系を取り入れるのも良いでしょう。
夏におすすめのカラー
「暖かい」から「暑い」に変わる夏は、海や川など清涼感あるものが求められる季節です。そのためファッションには清涼感や爽やかさが感じられるブルー系の色味がおすすめです。
ブルーはネイビーから水色まで幅広い色味があるため、選べるカラーも多くおすすめです。またブルー系には、ホワイト系の差し色が相性抜群です。
秋におすすめのカラー
暑さも徐々に引き始め、紅葉がみられる頃に秋が訪れます。秋といえば紅葉のイメージが強く、それに合わせた赤系カラーがおすすめです。その中でも、えんじ色のような深みのあるカラーがよく映えます。またオレンジやベージュなども、秋にぴったりなカラーです。
「七五三に着物レンタルで!秋におすすめの着物の色柄もご紹介」の記事はこちら
冬におすすめのカラー
寒さが厳しい冬は、暖かさを感じられる暖色がおすすめです。春や秋のように植物のような明るさをイメージした暖色というよりは、炎のような温かみのあるオレンジやブラウン系が良いでしょう。
一方パキっとした明るめの暖色であれば、ブラックと合わせることで落ち着きがでます。またカラーは服の素材によっても見え方が異なるため、冬は素材にもこだわってスエードやニットで温かみを演出するのも1つの方法です。
着物における季節ごとにおすすめカラーとは
着物はファッションの1つです。そのため選び方は基本的に洋服と同じ感覚で問題ありません。しかしなかでも着物は、季節を取り入れることに着目する特性があります。
現代ではそこまで重視されませんが、着物は季節を先取りすることが着こなしとされています。
そのため着物本来の着こなしをしたい、イベントや大事な式など特別な場で着物を着用する場合は、ぜひ季節に合わせたカラーを取り入れて、ワンランク上の着こなしをしてみましょう。
ここでは上記でお伝えした季節のカラーを踏まえて、着物における季節ごとのおすすめカラーをご紹介していきます。
【春】着物のカラー
春めいてきた頃には桜をイメージしたピンク色や明るいパステルカラーの着物がおすすめです。着物の正しい着こなしのポイントは、季節の先取りです。そのため桜をイメージしたピンク色は、桜が咲く前か咲き始めの3〜4月に選ぶようにしましょう。
そして桜が咲き終わりを迎える頃には、藤色や新緑を表す緑系、パステルイエローなどのカラーがぴったりです。夏に近づく5月後半頃には初夏の訪れが感じられるように、爽やかなブルー系も選んでみましょう。
【夏】着物のカラー
夏用の洋服のように露出が少ない着物では、暑さを感じさせないようにクールダウンさせてくれそうな清涼感のあるカラーがおすすめです。そのためブルー系の寒色のほか、モノトーンで気品を感じさせるのも良いでしょう。
寒色系かモノトーンで迷ってしまう場合には、着物で演出したい雰囲気から選んでみてください。かわいらしい雰囲気にしたい場合には淡い寒色系、上品で大人っぽい雰囲気にしたい場合にはモノトーンがぴったりです。
【秋】着物のカラー
一般的に9月23日のお彼岸を過ぎたら、秋と言われています。秋の風物詩といえば紅葉です。そのため秋は紅葉を連想させるような茶色や朱色、からし色のような深みのある色を選んでみましょう。
また大人っぽさを演出したい場合には、深い紫色や緑色、橙色などもぴったりです。またそれ以外の色を選びたい場合には、くすんだ色や深みのある色合いをチョイスしてみてください。
【冬】着物のカラー
冬は草花が散り、色合いの少ない寂しげのある季節です。そのため着物ではあえてメリハリのある華やかなカラーを選ぶことで、着物が美しく映えてくれます。しかし華やかすぎるカラーやパキッとしたメリハリのあるカラーが苦手な方もいるでしょう。
その場合、着物は落ち着きのあるカラーにしつつ、帯や小物にメリハリのあるカラーを取り入れて華やかさをプラスしてみてください。特に冬はクリスマスや忘年会、お正月とイベントも多い季節なので、他の季節より華やかさを楽しんでみてはいかがでしょうか。
パーソナルカラー別に選びたい!4シーズン別のおすすめ着物カラーとは
季節に関連するカラーとして、最近注目されているのが「パーソナルカラー」です。パーソナルカラーとは「肌」「瞳」「髪」などその人がもつカラー特性に合わせた、その人に似合うカラーバリエーションのことです。
パーソナルカラーを意識してコーディネートを組むことで色が調和し、その人をより魅力的に見せてくれる効果があります。ここではパーソナルカラー別にも、おすすめの着物カラーをご紹介します。
スプリングタイプにおすすめの着物カラー
スプリングタイプは、明るく華やかなカラーが似合うタイプです。そのため着物のカラーも、エネルギッシュで明るいカラーを選んでみましょう。
例えば桜をイメージする場合にはコーラルピンクを、清涼感をイメージする場合にはイエローグリーンやパステル系のブルーがおすすめです。
サマータイプにおすすめの着物カラー
サマータイプは、落ち着きのある上品なカラーが似合うタイプです。パキッとした明るいカラーよりは、ラベンダーやオフホワイト、ベビーピンクのようなふわっとしたカラーがよく似合います。
また季節ごとに着物を選ぶ際には、柔らかくニュアンスのある中間色を選んでみてください。
オータムタイプにおすすめの着物カラー
オータムタイプは、大人っぽさと強さを感じさせる深みのある濃いカラーが似合うタイプです。そのため紅葉の時期には、誰よりも秋らしいカラーが似合います。
ブラウンやモスグリーン、紅葉のようなレンガ色やからし色がおすすめです。春や夏、冬の着物カラーを選ぶ際には、深みや濁りのある色味をチョイスしてみてください。
ウィンタータイプにおすすめの着物カラー
ウィンタータイプは、鮮やかで濃いはっきりとしたカラーは似合うタイプです。そのため華やかさを演出すべき冬には、思い切ったメリハリのあるカラーがよく似合います。上級のカラーコーディネートであるコントラストも映えるため、ぜひ挑戦してみてください。
まとめ
今回は季節ごとにおすすめの着物カラー、合わせてパーソナルカラー別の着物カラーをご紹介しました。
季節やパーソナルカラーごとのカラーを軸にすることで、自分にあった着物が選びやすくなります。四季がある日本だからこそ、季節に合わせたカラーを取り入れることでワンランク上の着こなしができるだけでなく、パーソナルカラーを意識することで、より魅力的な着物の着こなしを叶えてくれます。ぜひ着物を着用する際には、柄だけではなくカラーにも着目してみてください。
またレンタルきもの岡本では、季節に合わせて豊富な仕立ての着物をご用意しています。ぜひ観光やイベント、行事などで着物を着用する機会がある方は、レンタルきもの岡本をご利用ください。
こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
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