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結納の席にぴったりの着物とは?~本人・母親・晩酌人それぞれの立場別にご紹介~

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結納の席にぴったりの着物とは?~本人・母親・晩酌人それぞれの立場別にご紹介~

日本には古くから伝わるさまざまな習わしや儀式がありますが、その中の1つに結納があります。結納は古き良き日本の文化の1つですが、近年は古くからの形式にこだわり過ぎず、簡略的に結納を行うケースも増えています。
そのため確実に昔のように行う必要はないとされていますが、本来の意味を抑えた上で簡略化できると、より意義深い思い出のイベントになるはずです。
本記事では結納の概要から、結納にぴったりの着物を参加者それぞれの立場別にご紹介していきます。

結納とは?

結納とは、その文字の通り「結ぶ」と「納める」、つまり結婚する2人の両家が物品を交換・納めることを意味しています。
また結納は、結婚する両家で行う儀式。結納の儀式で納められる物品は、一般的に結納金や結納品と呼ばれており、それらを相手側に渡すことで婚約の準備が整ったとされます。
女性が名字を変え男性側の家庭へ入る際には、男性側が結納金や結納品を女性側へ贈ります。反対に男性が名字を変え婿入りする場合には、女性側が結納金や結納品を男性側へ贈ります。

結納式・結納の席とは?

結納することを結納式といい、またその場を結納の席といいます。結納式・結納の席では、上記でご紹介した結納金や結納品を贈る側が、口上を述べ物品を納めます。口上とは、一般的には出し物の説明などを述べることとされています。
また結納式・結納の席では贈り物の内容を書き記した目録を、口上を述べると同時に渡します。その次に贈られた物品を受け取った側が確認し、受書を相手に返します。受書とは結納品の受領書です。結納式・結納の席は、概ね15〜30分程度で行われるのが基本とされています。

結納の語源には2つの説がある

結納には主に2つの語源があるとされています。1つ目の語源が「言い入れ」、つまり婚礼を申し込むことが語源になっているという説です。こちらのケースでは、言い入れが変化し「結い納れ(ゆいいれ)」になり、「結納」になったとされています。
2つ目の語源が「結いのもの」が語源とされているケースです。結いのものとは、婚姻関係を結ぶ祝いの席で、新郎新婦の両家が食事する際に使用される、酒と肴(さかな:酒を飲む際の添え物)のこと。
正式にはわかっていませんが、この2つどちらかが語源となっている説が有力です。

結納のルーツ

補足として結納のルーツ・歴史についてもご紹介していきます。そもそも結納のルーツは、現代から約1600年ほど前の4〜5世紀頃、仁徳天皇の時代です。結納に関して記されているのが、奈良時代に成立した日本の歴史書である日本書紀。
日本書紀によると、仁徳天皇の皇太子が黒媛(羽田矢代宿禰の娘)を妃として迎えた際に、納采が行われました。
納采とは、男性側の両親が女性側へ贈り物をすること。これがその後の結納文化につながっているとされています。一般的に結納の作法が貴族を中心として広がりを見せたのが、平安時代。また室町時代になると、中国的な婚礼制度を取り入れつつ、武家階級まで広がったとされています。そして江戸時代には、比較的裕福な商人の家庭などでも、結納が行われるようになります。
それから家庭の富や地位を関係なく結納が行われるようになったのは、明治時代と言われており、そして現代のように一般化し現在に至ります。

結納・結納式の流れ

結納には、上記でご紹介したような意味や語源、ルーツがあります。もちろんこれらを踏襲し、当時のような形式で結納の儀式を行うのも素敵なことですが、現実的にはもう少し簡略化して行いたいというケースもあるかもしれません。
その際はこれからご紹介する、結納の流れを参考にしてみてください。あくまでも一例であり、現代では以下の流れを全て行う必要はありません。また女性が名字を変え男性側の家庭へ入る場合を例にしています。

①結納の準備(結納品を飾る)

まずは結納の準備として、結納品を飾ります。和室であれば床の間や上座に飾るのが一般的です。とはいえ昨今は洋風の家が多くなっており、和室で行うのが難しいケースもあります。その場合はテーブルを用意し、テーブルに白色の布を掛け、その上に結納品を飾りつけても問題ありません。
また男性側が結納を飾る場所を空け、その場所よりも下座に座るのが基本です。また男性側が女性宅へ到着したら、部屋へ案内し女性側は別室で待ちます。その間に、男性側は用意してくれている場所に結納品を飾りつけます。

②部屋へ集まる

準備を終えたら結納する部屋へ集まります。部屋には男性側が先に入り、女性側は後から入ります。そして全員が集まったら、男性側は上座に、女性側は下座に座ります。
また座る順番は、結納品に近い順に結納する本人、父親、母親の順です。

③結納の挨拶

結納を始める際の挨拶は基本的には、男性側の父親が行います。ただし仲介人がいる場合は仲介人、また父親が不在の場合には、母親が努めることもあります。

④結納品を納める

男性側の母親が、相手の女性の前へ結納品を乗せた台を運び終えたら、男性側の父親が口上を述べます。女性は結納品の中にある目録を確認し、女性の父親、母親の順に確認していきます。その後女性が口上を述べ、女性側の母親が受書を相手の男性へ渡します。

⑤結納返しを納める

女性側から男性へ結納品・家族書をのせた台を運び、女性側の父親が口上を述べます。男性は受けとった結納品から、目録をとり男性の父親、母親の順に確認し、母親が受書を男性に渡します。

⑥婚約記念品のお披露目

婚約指輪などの記念品を用意している場合はこのタイミングで紹介するのが一般的です。ただし現在は指輪を渡さない、他のものを渡すケースなどもあるため、必ずしも盛り込む必要はありません。
また婚約記念品のお披露目は、既にもらっている場合のみ、なおかつ関西式の結納として知られています。しかし昨今では、場所に関係なくお披露目をこのタイミングで行うケースが増えています。

⑦結納式を締める

男性側の父親が結納式の締めの挨拶をします。その後、女性側の父親が口上を述べ結納式が終了します。

結納の席にぴったりの着物とは?

結婚する方のご家族との大切な結納の席の服装は、迷われる方も多いのではないでしょうか。
最後に結納の席にぴったりの着物を、女性本人・母親・晩酌人ごとにご紹介していきます。

女性本人が結納の席で着る着物

未婚女性の第一正装が「振袖」です。意義のある思い出深い結納の席にするためにも、着物を代表する振袖を着たいと考える方も多いのではないでしょうか。結納の席で女性本人は、華やさと品格がある振袖がぴったりです。

母親・晩酌人が結納の席で着る着物

結納の席で母親・晩酌人にぴったりの着物は「黒留袖」です。黒留袖は既婚女性が着用する最も格式高い着物で、その名の通り黒色を基調にしている点が特徴。また両袖の後ろ側と両胸、背中に合計5つの家紋がある着物の羽織です。黒留袖の意味合いとしては、参列者に礼儀と敬意、感謝の気持ちを表すことが挙げられます。

まとめ

今回の記事では結納の概要から、結納にぴったりの着物を参加者別にお伝えしました。この内容を参考に結納の席・結納式を意義深い思い出のイベントにしてください。
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こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本

正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
京都のレンタル着物発祥お店、レンタル着物岡本は、京都市内の観光地近く(祇園、八坂神社、清水寺、伏見稲荷大社など)に7 店舗の大型店舗をもつレンタル着物専門店、成人式や結婚式、七五三など様々な行事でお気軽にご利用頂けます。
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