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着物のとき草履で足が痛くなるのはなぜ?対処法を紹介

#レンタル着物#和装
着物のとき草履で足が痛くなるのはなぜ?対処法を紹介

草履(ぞうり)は着物を着用する際の履物として一般的なアイテムですが、草履で足を痛めてしまった経験のある方は多いかもしれません。
最近は、購入費用を抑えられ手入れも任せられるレンタル着物が、観光やイベントの際に気軽に利用できるようになっています。そんな時にも草履はコーディネートに欠かせないアイテムですが、普段履き慣れない草履を履く際には、足を痛めない方法や対処方法を知っておくと安心です。
本記事では、着物を着用する際の履物である草履で足を痛めてしまう原因、足を痛めないための対象方法をご紹介していきます。

そもそも草履とは?

草履は男女問わず利用できる履物で、明治時代前後まで日本で広く使用されていた伝統的なアイテムです。そもそも履物は足を痛みや怪我から守るために用いられていますが、着物をはじめとする和装、着物での礼装や正装の際には草履が基本的なコーディネートです。

草履の土台には3つの穴が設られており、穴には鼻緒と呼ばれる紐がつけられています。足の親指と人差し指の間から出ている鼻緒が、足の外側と土踏まず辺りに固定されており、その鼻緒で底部と足を固定した履物が草履です。

また本来の草履は、ヤシ科の植物である檳榔樹(びんろうじゅ)や畳にも使用される藺草(いぐさ)、稲のわら、竹の皮などの植物から作られていました。しかし現在、植物由来の草履をはじめ布製、皮製、ビニール製など、幅広い素材からも作られるようになっています。
そんな伝統的な履物であり現在も素材を変えて作られている草履ですが、現在は日常的に身につけるケースは少なくなっています。しかし着物を着用する際には、着物とセットで着用しコーディネートをまとめてくれる欠かせないアイテムです。

草履と雪駄・下駄は何が違う?

草履と似ている履物に、雪駄と下駄があります。それぞれ日本の伝統的な履物のひとつですが、名前が異なるようにそれぞれ異なる特徴があります。

雪駄は草履の一種で、竹の皮を編み込み草履にして、底には革を貼り付けられている履物です。また底の皮が水の侵入を防ぎ、防水機能を目的としているのが特徴の履物です。名前には諸説ありますが、雪や水の侵入を防ぐ寒い地域でも履ける草履として、雪駄と名付けられた雪が有力です。

また下駄は桐をはじめとする木製の土台に3つの穴が設られており、穴には鼻緒と呼ばれる紐がつけられています。その鼻緒で足を固定して使用する履物で、基本的に下駄の底には木製の2枚歯がついているのが特徴です。基本的に底は2枚歯ですが、草履のように平の形状をした底面の下駄もあります。
このように、草履と雪駄・下駄は、使用されている素材や形状、目的などが異なります。そうした中で、草履は主に着物で使用される履物です。

着物の草履で足が痛くなるのはなぜ?

上記でご紹介したように、そもそも履物は足を痛みや怪我から守るために用いられてきたアイテムであり、着物を着用する際には履物の中でも草履が適しています。しかし現在は日常的に草履を使用するケースが少なくなっており、草履を履くことで靴づれや痛みを感じるケースも少なくありません。
実際に着物を着用した際、草履を履いて痛いと感じる足のポイントは、主に以下の3箇所です。
・親指と人差し指の間(鼻緒の付け根部分)
・土踏まずと足外側の側面(草履の側面から出ている鼻緒の付け根部分)
・足の底(足を載せる草履の表面部分)
ここではそれぞれの場所に応じて、痛くなる理由についてご紹介していきます。

草履で足の親指と人差し指の間が痛くなる理由

鼻緒の付け根部分である足の親指と人差し指の間が痛くなる理由としては、主に指と鼻緒が擦れてしまうことが理由です。基本的に現在普及している靴では足全体を覆い足を固定する構造をしているのに対して、草履では親指と人差し指で足を固定する構造になっています。
そのため草履の構造の都合上、どうしても指と鼻緒が擦れてしまい、痛みの原因になってしまいます。
また歩く際にも指の間の鼻緒に多くの力がかかるため、足を支えるのも鼻緒です。一方で通常の靴であれば靴の前方部分全体で足を支えてくれるので、負荷がかかりにくく痛みも感じにくくなります。しかし草履の構造上、前方の鼻緒に過剰に力がかかってしまい痛みにつながります。

草履で足の土踏まずと足外側の側面が痛くなる理由

草履の側面から出ている鼻緒の付け根部分である、土踏まずと足外側の側面が痛くなる理由としては、側面の鼻緒が足に擦れてしまうことが理由です。こちらも草履の構造の都合上、どうしても足の側面と鼻緒が擦れてしまい、痛みの原因になります。
通常の靴であれば足の側面全体をカバーするのに対して、草履では左右に一本ずつ設られた鼻緒で足を固定するので、それだけ足に負荷がかかります。その結果、足の土踏まずと足外側の側面の痛みにつながってしまいます。

草履で足の底が痛くなる理由

足を載せる草履の表面部分である足の底が痛くなる理由としては、靴底のクッション性が低いことが一番の理由です。例えば一般的なスニーカーなどであれば、クッション性の高いソールが入っており、地面からの突き上げを守ってくれます。
しかし草履の場合、基本的にはクッションになるソールなどは備わっておらず、地面からの突き上げをそのまま足に感じてしまいます。そのため草履を履いた際には、足の底が痛みを感じます。
またクッション性が少ないことから、長時間歩くと足の底が疲労しやすいのも草履の特徴です。そうした疲労は足底から足首やふくらはぎなどまで、疲労によって痛みを感じるケースもあります。

着物の草履で足が痛めないための対処法

上記でご紹介したように着物の草履は足を痛めてしまいやすい履物です。実際に草履で親指と人差し指の間、土踏まずと足外側の側面、足の底を痛めた経験がある方も少なくありません。
とはいえ着物を着用する際には、やはり草履とセットでの着用が適しています。また着物を着用しての観光やイベントの際には、足を痛めず快適に過ごしたいはずです。そこでここからは、着物の草履で足を痛めないための対処法についてご紹介していきます。

草履で足の親指と人差し指の間を痛めないための対処法

鼻緒の付け根部分である足の親指と人差し指の間を痛めない対処法としては、鼻緒をほぐしてから履くのがポイントです。そもそも鼻緒は足を固定したり強度を保つために、ある程度の硬さで作られています。それに伴い指の間が擦れて痛みを生じるので、鼻緒をほぐすことで柔らかくなり痛みを軽減できます。他にも絆創膏で保護したり、ベビーパウダーで保護するのもおすすめの方法です。

草履で足の土踏まずと足外側の側面を痛めないための対処法

こちらも上記のように、鼻緒をほぐすと痛みを軽減できます。また鼻緒をほぐす際、自身で購入した草履であれば自分で草履を曲げたり鼻緒を引っ張ることで、簡単に鼻緒をほぐせます。レンタル着物の場合にはスタッフさんに一声かけてほぐすと良いでしょう。スタッフさんによっては、以前痛みを感じたことや痛みが心配な旨を相談すれば対応してくれるお店もありますので、気軽に相談すると良いでしょう。

草履で足の底を痛めないための対処法

底に関しては草履に貼り付けられる、ジェルパッドを使用して対処すると良いでしょう。そうすることで、クッション性の低い草履でも地面からの突き上げを最小限にできます。その他にも足に薄手のサポーターを履いた上で、足袋を履くことで足底の痛みを軽減できます。

まとめ

本記事では、着物を着用する際の履物である草履で足を痛めてしまう原因、足を痛めないための対象方法をご紹介してきました。足を痛めずに大切なイベントを楽しむためにも、ご紹介した点を押さえてみてください。

レンタルきもの岡本では、イベントで着用できる着物がレンタルできます。草履をはじめとする履物や帯、小物も自由にコーディネートできますので、ぜひレンタルきもの岡本をご活用ください。

こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本

正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
京都のレンタル着物発祥お店、レンタル着物岡本は、京都市内の観光地近く(祇園、八坂神社、清水寺、伏見稲荷大社など)に7 店舗の大型店舗をもつレンタル着物専門店、成人式や結婚式、七五三など様々な行事でお気軽にご利用頂けます。
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