春の着物コーディネートのポイントは?人気な着物色柄と小物もご紹介!
2023.2.25
着物
目次
春になると穏やかな陽気に誘われて着物でお出かけしたくなりますよね。暖かくなってくる時期には、「春の着物は袷?単衣?」「春に合う柄や色は?」など迷うこともあるでしょう。気持ちも華やぐこの季節、春に咲く花や春を感じられる色の着物をまといたいものです。今回は春に人気の柄と小物のコーディネートをご紹介します。
春に着る着物は?袷?単衣?
少しずつ暖かくなっていくこの時期、袷か単衣で迷う日もあるでしょう。古くから衣替えは6月1日、10月1日とされていました。袷から単衣の着物に替えるのは6月1日と決まっていたのです。
現在でもお茶席などしきたりを重んじるところでは衣替えの日を重視しています。しかし、お茶会以外では衣替えの日を目安と考えて気候に合わせた着物を選ぶように変化してきました。
3月から4月は袷、4月後半から5月以降暑く感じる日は単衣でもいいでしょう。結婚式場やホテルなど空調が効いている場所で着物を着る場合は、5月以降も袷の着物を着ます。
5月に単衣を着ることに抵抗がある方は、胴単衣もおすすめです。胴単衣は胴抜き仕立てともいい、胴裏を付けずに八掛だけを付けて仕立てます。八掛が付いているため袷のように見えますが、胴裏が付いていないため涼しく着られます。
春に着たい着物の色柄とおすすめコーディネート
結婚式や卒業式、入学式などフォーマルな着物を着ることも多い春。訪問着や付下げ、色無地は春に合う淡い色の着物をおすすめします。帯や小物を工夫して、フォーマルな席での上品な着こなしを考えてみましょう。
3月におすすめ着物の色柄とコーディネート
桃、蝶、菜の花などが3月におすすめの柄です。桜柄の着物も春を感じられます。卒業式の付き添いでは季節の花とおめでたい柄の組み合わせた訪問着が素敵です。
控えめなブルー系や明るい藤色などの訪問着、色無地をおすすめします。はっきりした色の袋帯を締めると凛とした印象になります。帯と着物の色を対比させるときは、柄に使われている色の中から選びましょう。柄の一部の色を使うと補色でも統一感がでるため、きれいに着こなせます。
4月におすすめ着物の色柄とコーディネート
4月は牡丹、藤、柳などがおすすめです。明るい色の着物が華やぐ気持ちを盛り上げてくれます。
お子様の入学式には明るいクリーム色やピンクなどでお祝いの気持ちを表しましょう。黄色や淡いオレンジ系など明るい色も人気です。帯と着物を季節の花と吉祥文様を組み合わせたコーディネートで華やかな着こなしになります。ゴールドを取り入れた同系色の袋帯を合わせてワントーンコーデにしてみましょう。小物も同じトーンの色で合わせてやさしい印象でまとめます。
5月におすすめ着物の色柄とコーディネート
5月のお食事会やパーティーには牡丹や藤、花菖蒲、紫陽花などの柄を着てみましょう。訪問着や付下げに季節の柄を用いるとこなれ感がでます。爽やかなグリーン系やシャーベットトーンで、春から初夏へと季節の移ろいを演出しましょう。気温が高めの日には単衣の着物を選んでも問題ありません。
結婚式に参列する場合の着物は通年着られる吉祥文様が多いですが、季節の植物や風景文様も素敵です。ただし、地域によっては結婚式に紫陽花柄をタブーとするところもあります。季節の柄を選ぶときは注意が必要です。
春に着たいカジュアル着物コーディネート
春の街歩きやお食事会などにはカジュアルなコーディネートで出かけましょう。小紋や紬、木綿の着物は春のお出かけにピッタリです。洋服をコーディネートするようにバッグや小物を選ぶと、モダンなコーディネートになります。
3月のカジュアル着物コーディネート
まだ寒さが残る3月にはウールの着物が素敵です。蒲公英色(たんぽぽいろ)や萌黄色(もえぎいろ)など春を感じる色の着物を楽しみましょう。ストライプの着物を明るい色でコーディネートしてカジュアルに着こなします。
大きめの花柄の小紋でモダンな着こなしも取り入れてみましょう。春の花を描いた小紋も3月に着たい着物です。花柄のスカーフを帯揚げの代わりにあしらうとコーディネートの幅が広がります。
最近のカジュアルなコーディネートには帽子を取り入れている方も多いようです。ベレー帽を合わせたカジュアルでモダンなコーディネートも楽しめます。
4月のカジュアル着物コーディネート
日差しが暖かくなってくる4月は木綿の着物が活躍します。ドットやチェックなど洋服感覚のコーディネートを楽しみましょう。レトロ柄の着物にはレースの羽織がよく合います。
春の着物にはレース使いもよく映えます。帯揚げや半衿などにレースを取り入れてみましょう。バッグや履物も洋服感覚で合わせたカジュアルな着こなしも素敵です。サコッシュやポシェットを合わせて今風の着こなしにカジュアルダウンしても楽しめます。
5月のカジュアル着物コーディネート
爽やかな色の着物が似合う5月。白大島や色大島が映える季節です。気候に合わせて袷や単衣の着物を楽しめます。
カジュアルなデニムの着物を今風に着こなすのも楽しい時期です。足元はスニーカーを合わせてお出かけしましょう。ストローハットを合わせたコーディネートもレトロな雰囲気が楽しめます。
春は小物で楽しむ
春の着物を盛り上げてくれるのが春色の小物です。帯締めや帯揚げなどはパステルカラーや明度が高い色で合わせます。とんぼ玉やガラスなどの帯留めも爽やかな春の日にピッタリです。クリアな素材の小物をコーディネートしても楽しめます。
バッグや草履も明るい淡い色で合わせると春らしいコーディネートです。春はカゴバッグも活躍し始めます。編み目の詰まったカゴバッグなら早めの春から使えます。カジュアルな着こなしに合わせたいアイテムのひとつです。
レースの小物が映えるのも春です。帯揚げや半衿、伊達衿などをレースで合わせてもいいでしょう。小物を春らしい色や素材でコーディネートすると春の気分が高まります。
寒さ対策など季節のルール
春らしい陽気が感じられる時期でも、日によっては肌寒く感じる日もあるでしょう。ショールを羽織ったりマントタイプのコートを着たり、その日の気温に合わせて調節します。
カジュアルなお出かけには羽織が便利です。フォーマルなお出かけにはコートを着用します。羽織やコートは袷と単衣がありますが、最近では着る時期に厳密な決まりはありません。気候に合わせて使い分けましょう。
暖かい日にはレースの羽織もおしゃれです。着物に合わせて差し色として選ぶとコーディネートの幅が広がります。
手袋や足袋など暖かいアイテムもその日の気温に合わせて選びましょう。カジュアルな装いにはブーツを合わせるとスタイリッシュなコーディネートになります。
春は着物デートに挑戦
春のお出かけでは着物デートに挑戦してみませんか。着物や帯の色をそろえたり、おそろいのスニーカーを合わせたり、リンクコーデにしましょう。お持ちの着物で難しいときはレンタル着物でリンクコーデを楽しめます。
女性着物の柄の中の1色と男性着物の色と合わせたり、着物の色のトーンを合わせたり。合わせる色の分量によって、さりげなくリンクさせることもできます。
着物はそれぞれ好みの柄を選び、帯の色をそろえるのもさりげないリンクコーデです。着物と帯の色を入れ替える、同じ色の濃淡でコーディネートするなどさまざまなコーディネートができます。カフェやショップなどの街歩きもいつもと違う雰囲気でSNS映えする写真を撮影してみましょう。
コーデのポイントを知って春の着物を楽しもう
桜などの花柄を始め春の柄や色は、気持ちも華やいできます。淡い春らしい色の着物でお出かけしてみませんか。春のお出かけにはレンタル着物が便利です。春の花柄や春らしい色などの着物がそろっています。
小物などフルセットでレンタルすると季節を先取りする柄を選べ、着たいと思ったときにすぐに着られます。帯や小物をプロがコーディネートした着物姿で春の着物を楽しみましょう。
こちらの記事を書いたのは 正装用着物専門店 レンタルきもの岡本
- 京都のレンタル着物発祥お店、レンタル着物岡本は、京都市内の観光地近く(祇園、八坂神社、清水寺、伏見稲荷大社など)に7 店舗の大型店舗をもつレンタル着物専門店、成人式や結婚式、七五三など様々な行事でお気軽にご利用頂けます。